昨今の景気低迷が大統領選にも色濃く影響し始め、現政権である共和党への逆風が強まるばかりだ。国民が"不安"を嫌う機運が高まり、ペイリン氏を副大統領候補とした奇策も裏目になりつつある。わが家の周りに限定すれば、オバマ/ バイデンのステッカーを貼る車、メッセージボードを掲げる家が増え続けている。ここカリフォルニアでは大統領選の緊迫感が和らぐ一方で、エレクションデーの話題はProposition 8 (以下Prop 8)の諾否に移りつつある。通常シリコンバレー企業は政治的な争いに首を突っ込むのを好まないが、Prop 8に関してはGoogleとAppleが公に"反対"を表明。テクノロジー産業にも論争が波及している。 Propositionとは住民投票にかけられる法案である。カリフォルニア州の住民は毎年、エレクションデーに議員選挙と共に、数多くのPropositionの諾否に1票を投じる。Propos