本を読むことが好きな中学・高校生の割合が7割を超え、8年前と比べともに10ポイント以上伸びたことが、毎日新聞が全国学校図書館協議会の協力を得て26日まとめた「第55回学校読書調査」で分かった。 本が好きな児童・生徒は、「好き」「どちらかといえば好き」を合わせ▽小学生82%▽中学生で76%▽高校生72%。同じ質問を83年、01年と行っており、それぞれ▽小学生82%、80%▽中学生62%、62%▽高校生59%、61%だった。83年から01年は小中高すべてで横ばいだったのが、今回、中高生で急増したことが分かる。 小学生は3回の調査すべてで8割台の高率。中高生でも7割を超すようになった背景には(1)読書をする時間を設ける学校が増え、生徒に読書をする習慣がついた(2)「ケータイ小説」のヒットで、新しい読者層が生まれた--ことなどが考えられる。【山口昭】