NASAのハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)がとらえた火星(2005年11月3日撮影)。(c)AFP/NASA/ESA 【5月26日 AFP】太陽系で地球の隣に位置し、地球同様に岩石惑星である火星のサイズが、なぜ地球の半分ほどしかないのか。その謎を解明したとする論文が、25日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 米シカゴ大(University of Chicago)のNicolas Dauphas氏らは、地上で発見された、誕生から間もない火星を起源とする化学的特徴を備えた隕石(いんせき)群について、放射性同位体ハフニウム182がタングステン182に崩壊するまでの時間を計算し、これを基に火星が形成された年代を推定した。 火星は太陽系の誕生後200万~400万年の間に急速に成長したが、その後ぱったりと成長が止まった。一方の地球は、5000万~1億