かつてシングルボードコンピューター(以下SBC)がはやり始めたころは各国からさまざまな製品が生まれ、筆者は趣味で相当な種類のSBC製品をコレクションしていた。残念ながら現在はそのほとんどの製品が市場から消えてしまった。今となれば懐かしい。 現在SBCの市場はRaspberry Piが独り勝ちの状態といってもよいだろう。シェアが大きくなるにつれ、価格面だけでなく性能面でも先頭を走っている。 そうした中、現在でもRaspberry Piと差異化を図りながら生き残っているSBC製品が存在するわけだが、今回はそのうちの1つである「ASUS Tinker Board 2」を紹介しよう。 Tinker Boardの生い立ち SBC製品にWi-FiやBluetoothが搭載され始めてから、電波法(技適)の事情により日本国内で利用可能な製品は限定されてしまった。その中で技適を通った数少ない製品として、20