就職を希望する今春卒業予定の大学生の昨年12月1日時点の内定率は73.1%で、調査が始まった1996年以降、最低となったことが14日、文部科学省と厚生労働省のまとめで分かった。前年からの下げ幅も、過去最大だった昨年10月時点の調査と同水準の7.4ポイント減で、2000年前後の「就職氷河期」より厳しい雇用状況が改めて浮き彫りになった。 これまでの調査で、12月1日時点で最も内定率が低かったのは、04年3月卒の73.5%。今回は、その数値より0.4ポイント低い。就職が好調だった98年3月卒の84.8%と比べると、10ポイント以上、下がっている。文科省学生・留学生課は「非常に厳しい数字だ。まだ募集をしている企業もあり、大学に就職支援を働きかけたい」と話している。 調査は全国の国公私立大の62校を抽出し、就職希望者に占める内定者の割合を調べた。毎年10月から2カ月ごとに年4回調査、発表している