【球界ここだけの話】 勇退が決まった西武・辻発彦監督(63)。4年連続リーグ最下位だったチーム防御率が今季は同1位の2・75に大躍進した中、「高橋、今井、松本。特にこの3人だけは勝てなくても経験を積ませてとにかく投げさせた。強いチームにいたらファームに落とされるんじゃないかという成績のときもあったが、そういう中でも投げてきたことが今年に生きたんだと思う」と振り返った。 【写真】ダンベルを持ち上げトレーニングをする西武・高橋光成 まさに我慢の起用、育成が花開いたわけだが、指揮官は好々爺(こうこうや)の表情で「育て上げたんじゃなく、見ててあげただけ。技術もそうですけど、人間的に『こうしたい』、『こうするんだ』ということを自ら感じ取って行動しないと、選手は野球人としても社会人としても成長しないからね」と続けた。 その中、8年目の今季に自己最多の12勝を挙げた高橋光成投手(25)は8月からスマート