物語が終盤に近づくにつれ、どんどん駄作になってしまう作品というのが存在する。 1つのパターンは、このブログに何度も来てくれている方、ハーレム小説リンク集をブックマークに登録してくれている方なら、誰もが実感しているであろうモノである。 すなわちハーレムラブコメの非ハーレムエンド。典型例は『らぶひな』。 昔々のラブコメといえば、主人公―メインヒロインという関係が絶対的に存在し、サブヒロイン(嫉妬深くタカビーなライバルキャラなど)は全面的にそれに奉仕する役目、すなわち予めフラれる(or恋愛対象にならない)ことが前提とされていた。 しかし、この状況は90年代には覆されることとなる。『同級生』や『ときメモ』や『ToHeart』などが代表例といえるだろうが、ゲームという媒体から、マルチシナリオ構造を持った恋愛物語が登場したからだ。そこでは、サブヒロインは、独自のシナリオと、主人公と結ばれる可能性を持つ