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戦争と平和とBookに関するsizukanayoruのブックマーク (34)

  • 【読書感想】日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書) 作者: 吉田裕出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/12/20メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 310万人に及ぶ日人犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。異常に高い餓死率、30万人を超えた海没死、戦場での自殺と「処置」、特攻、体力が劣悪化した補充兵、に鮫皮まで使用した物質欠乏…。勇猛と語られる日兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験を強いられた現実を描く。 「あの戦争」とは、従軍した兵士たちにとって、どんな体験だったのか? 「戦争は悪いことだ」と教えられて育ってきた1970年代生まれの僕にとって、戦争の話というのは、テレビを通じて

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  • 在日米軍基地は「旧枢軸国」を監視する施設である : 池田信夫 blog

    2017年09月20日22:26 カテゴリ 在日米軍基地は「旧枢軸国」を監視する施設である 日米同盟は、正確には「日米軍事同盟」である。これはそう古い言葉ではなく、1981年の日米共同声明で初めて使われた。このとき国会で、社会党の土井たか子の質問に鈴木善幸首相が「軍事的意味合いは持っていない」と答えたのに対して、伊東正義外相が「軍事的な同盟」だと答弁したため、閣内不一致を追及されて外相が辞任した。 書もいうように安保条約と地位協定は、アメリカが在日米軍基地を自由に使うための条約である。米軍基地が世界でもっとも多いのはドイツ、日韓国、イタリアである。「なぜ日独伊なのか」と問えば、答は明らかだろう。米軍基地は、旧枢軸国に駐留して監視するために設置されたのだ。 その後も米軍は既得権を離さず、日政府は平和憲法に呪縛されて、数々の「密約」が結ばれた。書はそういう資料をコンパクトにまとめて

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  • 【読書感想】フランクル『夜と霧』への旅 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    フランクル『夜と霧』への旅 (朝日文庫) 作者: 河原理子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2017/04/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 強制収容所の体験の記録『夜と霧』をはじめ、 精神科医フランクルの著作が、日中で静かに読み継がれている。 苦しみを抱えながらフランクルの言葉を生きる支えにする人々と、 フランクル自身の人生をたどり、その思想の深奥を追う。 《解説・後藤正治》 著者は朝日新聞の記者なのですが、以前から取材していた『夜と霧』の著者、ヴィクトール・エーミール・フランクルさんのことを『ニッポン人脈記』という連載記事で採りあげようとしていた矢先に、2011年の東日大震災が起こります。 このタイミングだからこそ、フランクルさんのことを書くべき、だと著者は思いませんでした。 現実で起こっていることの圧倒的な大きさ、重さに、「こんなときに

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  • 【読書感想】戦争にチャンスを与えよ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    戦争にチャンスを与えよ (文春新書) 作者: エドワードルトワック,Edward N. Luttwak,奥山真司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/04/20メディア: 単行この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 戦争にチャンスを与えよ (文春新書) 作者: エドワード・ルトワック出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/04/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 国連やNGOや他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのではなく、戦争を長引かせる。無理に停戦させても、紛争の原因たる「火種」を凍結するだけだ。当の平和は、徹底的に戦った後でなければ訪れない。 正直、このタイトルを見たときには、けっこう面喰らってしまいました。 戦争にチャンスを与えるって……戦争しよう、ってことだよね……

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  • 【読書感想】大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書) 作者:辻田 真佐憲発売日: 2016/07/29メディア: 新書 Kindle版もあります。 大営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書) 作者:辻田真佐憲発売日: 2016/07/28メディア: Kindle版 内容紹介 信用できない情報の代名詞とされる「大営発表」。その由来は、日軍の最高司令部「大営」にある。その公式発表によれば、日軍は、太平洋戦争で連合軍の戦艦を四十三隻、空母を八十四隻沈めた。だが実際は、戦艦四隻、空母十一隻にすぎなかった。誤魔化しは、数字だけに留まらない。守備隊の撤退は、「転進」と言い換えられ、全滅は、「玉砕」と美化された。戦局の悪化とともに軍官僚の作文と化した大営発表は、組織間の不和と政治と報道の一体化にその破綻の原因があった。今なお続く日の病理。悲劇の歴史を繙く。 「大営発表」と

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  • 『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』 伊藤祐靖著 自主独立の物語を追求すると、究極的には、世界がすり鉢状で、全く余裕がなくなる - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★5つ) 日初の特殊部隊の創設者の書いた。非常に面白かった。彼が、1999年イージス艦「みょうこう」の航海長であった34歳の時に、能登半島不審船事件に遭遇したことが、彼が日に特殊部隊が必要だと思うようになるスタート地点。指揮官として、部下たちに北朝鮮の工作船であるのが間違いない船に、立ち入り検査を命じなければならない。しかし、プロの軍人が乗り込んでいるのが明白な船に、ほとんど法律的にも武器的にも準備なしで、自爆装置がついているであろう船に突入しなければいけないことから考えると、まず間違いな全員殺される。でも、命令しなければいけない・・・・という状況で初めて、日が何の準備もしていなければ、そういう覚悟も訓練もない部下たちに、死んで来いと命令しなければいけないことに気づき、彼は愕然とするところから、このは始まる。非常に、真摯にそのことを追う

    『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』 伊藤祐靖著 自主独立の物語を追求すると、究極的には、世界がすり鉢状で、全く余裕がなくなる - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • 【読書感想】キリスト教と戦争 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    キリスト教と戦争 (中公新書) 作者: 石川明人出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/01/22メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 世界最大の宗教、キリスト教の信者は、なぜ「愛と平和」を祈りつつ「戦争」ができるのか?殺人や暴力は禁止されているのではなかったか?書では、聖書の記述や、アウグスティヌス、ルターなど著名な神学者たちの言葉を紹介しながら、キリスト教徒がどのように武力行使を正当化するのかについて見ていく。平和を祈る宗教と戦争との奇妙な関係は、人間が普遍的に抱える痛切な矛盾を私たちに突きつけるであろう。 著者は、この新書の冒頭で、こう問いかけています。 「なぜ、キリスト教徒は、「愛」と「平和」を口にするのに、戦争をするのだろうか」 キリスト教徒ではない僕にとっては、まさに「ツッコミどころ満載」ではあるんですよね。

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  • 【読書感想】日本は本当に戦争する国になるのか? ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    当に戦争する国になるのか? (SB新書) 作者: 池上彰出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2015/12/05メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る Kindle版もあります。 日当に戦争する国になるのか? (SB新書) 作者: 池上彰出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2015/12/04メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 根拠なく不安がるのではなく、きちんと考える。そのための1冊。 安保関連法について、「正直よくわからない」「みんなが反対してるから、反対」「賛成なんだけど、理由ははっきり言えない」など、関心はあるけれど曖昧な知識ではっきり主張できずにいる人たちへ向けて。 あなたの安保法案にまつわるモヤモヤを池上さんが解説! 安保関連法可決で、これからの日はどう変わるのか? 自衛隊の活動範囲

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  • 【読書感想】戦争画とニッポン ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    戦争画とニッポン 作者: 会田誠,椹木野衣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/06/24メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (10件) を見る 内容紹介 日絵画史から抜け落ちた「戦争画」とは何か。会田誠と椹木野衣が真摯に考え、語り尽くした熱い記録。今、見るべき戦争画とは。 著者のひとり、美術評論家の椹木野衣さんは、「まえがき」で、このの企図について、こう仰っています。 日戦争画と新たに向き合うにあたって、私はぜひ、「絵描き」の方と仕事をしてみたかった。考えてみれば、戦争画はその始まりから幕引きまで、従軍画家の登場や陸軍美術協会の結成、敗戦後は残された戦争画の収集から絵描き同士の非難合戦に至るまで、徹頭徹尾、絵描きをめぐる物語でもあった。その一部始終を、現在の絵描きたちは、いったいどのような「思い」で受け止めるのか。これまでの戦争画研究は、私も含め、批評

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  • 「戦争と読書 水木しげる出征前手記」水木しげる/荒俣宏 著

    後の漫画家水木しげるがまだ二〇歳の画家志望の青年武良茂だったころ、徴兵検査を受けた直後の、戦争への召集が現実的な避けようのない課題として突如立ちはだかってきた、昭和十七年十月~十一月にかけて記した手記集である。書は三章構成で、第一章でその水木しげるの手記が、第二章で荒俣宏による彼の手記と水木の手記の内容と通底する当時の戦争読書の関係についての歴史的社会的背景に関する論考が、第三章では戦後すぐ復員後に家族へ宛てた水木の手紙が、収められている。 水木しげる出征前手記(昭和十七年十月~十一月七日)二〇歳の青年武良茂は否応なしに直面せざるを得ない戦争という不条理、死の恐怖、そして求められる死の覚悟と、どのように向かい合ったか?手記から明らかになるのはその葛藤と克服を読書に求めたということだ。読書を通しての思索と知的格闘の中に自身の生と死、そして人生の目的とを浮き彫りにしようとした。手記の一言一

    「戦争と読書 水木しげる出征前手記」水木しげる/荒俣宏 著
  • 【読書感想】アウシュヴィッツを志願した男 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    アウシュヴィッツを志願した男 ポーランド軍大尉、ヴィトルト・ピレツキは三度死ぬ 作者: 小林公二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/05/27メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る Kindle版もあります。 アウシュヴィッツを志願した男 ポーランド軍大尉、ヴィトルト・ピレツキは三度死ぬ 作者: 小林公二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/06/26メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) ヒトラーに戦いを挑み、スターリンに反旗を翻し、最期は祖国に命を奪われる。「死の淵」へ948日間潜入し、かつ脱走を果たした兵士が見た、『夜と霧』も描けなかった殺戮の真実。絶滅収容所解放から70年。歴史から40年抹殺された男の生涯。 こんな人がいたのか…… ポーランドがドイツに占領された後、抵抗運動を行っていたポーランド

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  • 【読書感想】なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか ピース・コミュニケーションという試み (光文社新書) 作者: 伊藤剛出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/07/16メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る Kindle版もあります。 なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか?ピース・コミュニケーションという試み? (光文社新書) 作者: 伊藤剛出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/08/14メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 戦争を起こし、拡大する(1)「権力者の法則」(2)「メディアの構造」(3)「大衆の心理」の「三位一体モデル」の分析を基に、平和を維持するための新たな方法論を模索する。 【文抜粋】 もしも、目の前に「戦争」と「平和」と書かれた2つのカードが並べられたとして、「どちらを選

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  • 【読書感想】決定版 日本のいちばん長い日 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    決定版 日のいちばん長い日 (文春文庫) 作者: 半藤一利出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/07メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 55回この商品を含むブログ (61件) を見る Kindle版もあります。 日のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日 作者: 半藤一利出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版購入: 1人 この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 昭和二十年八月六日、広島に原爆投下、そして、ソ連軍の満州侵略と、最早日の命運は尽きた…。しかるに日政府は、徹底抗戦を叫ぶ陸軍に引きずられ、先に出されたポツダム宣言に対し判断を決められない。八月十五日をめぐる二十四時間を、綿密な取材と証言を基に再現する、史上最も長い一日を活写したノンフィクション。 現在(2015年8月15日)、原田眞人

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  • 【読書感想】二世兵士 激戦の記録: 日系アメリカ人の第二次大戦 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    二世兵士 激戦の記録: 日系アメリカ人の第二次大戦 (新潮新書) 作者: 柳田由紀子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/07/17メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 日人の血を引きアメリカで生まれた「二世」。アメリカと日、そしてヨーロッパやアジア、太平洋の島々で、二世兵士は日人の美徳を発揮し、壮烈に戦った。その姿は、米大統領の心をも揺さぶるものだった。米陸軍史上最強の第一〇〇大隊、第四四二連隊、“米軍の秘密兵器”情報語学兵、そして日兵になった二世、GHQ、朝鮮戦争…。未だ激戦の記憶が生々しい元兵士たちの膨大な証言から浮かび上がる第二次大戦。 「2つの祖国」のあいだで翻弄された「二世兵士」たち。 戦場では「アメリカ陸軍最強部隊」とまで賞賛され、「情報語学兵」として「敵国・日」を解析し尽くした彼らの

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  • 【読書感想】誰も戦争を教えてくれなかった ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    誰も戦争を教えてくれなかった 作者: 古市憲寿出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/08/07メディア: 単行この商品を含むブログ (28件) を見る Kindle板もあります。 [asin:B00FEBDT4Y:detail] 内容紹介 誰も戦争を教えてくれなかった。 だから僕は、旅を始めた。 広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。 「若者論」の専門家と思われている28歳社会学者。 そして「戦争を知らない平和ボケ」世代でもある古市憲寿が、 世界の「戦争の記憶」を歩く。 「若者」と「戦争」の距離は遠いのか、 戦勝国と敗戦国の「戦争の語り方」は違うのか、 「戦争、ダメ、絶対」と「戦争の記憶を残そう」の関係は歪んでいるのでは――。 「戦争を知らない」のはいったい誰なのか、 3年間にわたる徹底的な取材と考

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  • 【読書感想】そして、メディアは日本を戦争に導いた ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    そして、メディアは日戦争に導いた 作者: 半藤一利,保阪正康出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2013/10/11メディア: 単行この商品を含むブログ (15件) を見る Kindle版もあります。 そして、メディアは日戦争に導いた 作者: 半藤一利,保阪正康出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2013/11/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞。ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民…。昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。 「昭和史」の大家である、半藤一利さんと保阪正康さんの対談形式の「太平洋戦争とメディア」。 この対談で、おふたりは、「現在の日から、当時のメデ

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  • 【読書感想】ナチスと精神分析官 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ナチスと精神分析官 作者: ジャック・エル=ハイ,高里 ひろ,桑名 真弓出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ発売日: 2015/03/31メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る 内容紹介 ナチスの心は当に病んでいたのか? ニュルンベルク裁判に先立ちゲーリングなど最高幹部を診断した米軍医が見た「悪の正体」とは? 戦後70年間埋もれていた記録を発掘した迫真のノンフィクション! 映画化決定 このを最初に手にとったとき、僕は「精神分析によって、ナチスの最高幹部たちの『特異な性格』が明らかにされていた!」というノンフィクションなのかな、と思っていたのです。 実際に読んでみると、このは、ゲーリングやヘスという、ニュルンベルクで裁かれたナチスの最高幹部たちの素顔と同じくらい、あるいはそれ以上に、収監先での自由な行動を許され、彼らと身近に接した「精神科医」の物語だっ

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  • 松竹伸幸『慰安婦問題をこれで終わらせる。』 - 紙屋研究所

    このはひとことでいえば、慰安婦問題についての左翼による韓国批判である。日の右派がやる韓国批判では何の新鮮味もないだろうが、左翼、しかも「日帝国主義の植民地支配」と厳しく闘争してきた日共産党の元政策スタッフ(現在は退職している)がやる韓国批判なのだから、一度はのぞいてみたいと思わない方がおかしい。 シロウトの日国民にとっての慰安婦問題 いわゆる「慰安婦」問題は、「難しい」というのが第一印象である。定義やカテゴライズをよく知らないと発言できないような雰囲気がある。 たとえば 政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった という命題は正しいだろうか、正しくないだろうか。 「正しくない」が正解である。 なぜなら、インドネシアのジャワ島でのいわゆるスマラン事件中国・桂林での事件では、日側の公文書はなかったが、外国側の公文書(バタビア臨

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  • いまの幸・不幸は誰によってもたらされたのか知りたければ、善悪の基準を排除して歴史を振り返って考えなければならない。それが自己責任的な、すべての問題を個に押し付ける無限ル-プからの脱出もたらす。 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★★★星5つ+α (僕的主観:★★★★★5つ+α) まず一言でいうと、こんな素晴らしいに出会えて(講演録だそうですね、マジで聞きたかったリアルで…)当に幸せでした。めちゃくちゃ面白かった。だけではなく、なんというか知恵が詰まりに詰まった素晴らしい密度のでした。 1)歴史を学ぶ価値はどこにあるのか? それは、歴史に対する時の態度、がまず僕の理想とするところが余すところなく言葉にされていて、しかもただことばでこういう風に歴史を見ればいいよという抽象的なことだけではなく、具体的どの部分をどう見るといいうかというのが展開されていて、その果てに彼の小説がつながっているのは読めば具体的にわかるので、当に素晴らしく感動した。まさに、まさに、僕がずっと歴史を好きで考えてきたときの価値の柱となるものの見方であって、ああ、さすが鼻血がが出そうになるほど大好きな『蒼穹の昴』『中原の虹』シリーズ

    いまの幸・不幸は誰によってもたらされたのか知りたければ、善悪の基準を排除して歴史を振り返って考えなければならない。それが自己責任的な、すべての問題を個に押し付ける無限ル-プからの脱出もたらす。 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • 【読書感想】愛国論 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    愛国論 作者: 田原総一朗,百田尚樹出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2014/12/09メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 『永遠の0』の宮部久蔵、『海賊とよばれた男』の国岡鐡造に込められた国を想う気持ちとは!? 大東亜戦争から戦後の自虐史観、そして現在の嫌中嫌韓問題まで、日人の国への想いがどう変遷してきたのか。そして今後どうなっていくのか。ベストセラー作家百田尚樹と国民的ジャーナリスト田原総一朗が正面から大胆に論じていく。 ・『永遠の0』は右翼にも左翼にも叩かれる ・大東亜戦争に正義はあったか ・日人にとっての天皇という存在 ・自虐史観はなぜ蔓延したのか ・慰安婦像にみるお粗末な日の情報戦略 ・朝日新聞は「反日」なのか「無能」なだけか 田原総一朗さんと百田尚樹さんの対談。 このお二人、日頃の言動からみると、かなり立ち位置

    【読書感想】愛国論 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言