タグ

ブックマーク / naagita.hatenablog.com (6)

  • 中島岳志『親鸞と日本主義』がすごい! - ひじる日々

    中島岳志『親鸞と日主義』新潮選書 親鸞と日主義 (新潮選書) 作者: 中島岳志 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/08/25 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 読了。これはすごいだと思う。 仏教と超国家主義の関係はもっぱら日蓮主義の系譜が問われてきたが、大学や論壇に苛烈な「思想戦」を仕掛け恐れられたのは浄土真宗の開祖、親鸞の教えに立脚した三井甲之や蓑田胸喜といった右翼知識人グループ(原理日社)だった。序章「信仰と愛国の狭間で」と、1章 「『原理日』という悪夢」では、中島人がそれを知った時の衝撃を追体験できる。 3章「転向・回心・教誨」では、官憲に協力して共産主義者を次々と「転向」させた教誨師(真宗僧侶で構成)の活動に触れる。自分も外来宗教なのに、キリスト教や共産主義など外来思想への防波堤を自認し、日主義の権化となった仏教、とりわけ浄

    中島岳志『親鸞と日本主義』がすごい! - ひじる日々
  • なぜ『仏陀再誕』という言説が成り立つのか(法身思想と日本宗教) - ひじる日々

    ▼再誕しない仏陀が再誕してしまう日の理由 前回エントリ「2009-09-09 仏陀は再誕しない」のなかで、巷で宣伝されているような『仏陀再誕』は仏教的に見てあり得ない、という話をしました。仏教教学の常識に基づけば、そういう結論にしかなり得ないからです。 私が書いたような「常識としての仏陀観」は、初期仏教〜テーラワーダ仏教という伝統の中で培われてきたものですが、大乗仏教の影響が強い日でも(少なくとも釈迦牟尼仏陀に関しては)それなりに共有されています。お釈迦さまが生まれ変わる、と聞けば「なにバカなこと言ってんの?」とくさしたくなるのはもっともな反応だと、我ながら思います。 しかし歴史上の仏陀である釈尊(釈迦牟尼仏陀)とその教えを捨象して、釈尊滅後500年ほどしてから現れはじめた大乗仏教とりわけ密教の教えだけに立脚して「仏陀(ブッダ)」を論じようとするならば、釈迦牟尼仏陀をかたって『仏陀再誕

    なぜ『仏陀再誕』という言説が成り立つのか(法身思想と日本宗教) - ひじる日々
  • 仏法に「秘密」なし。カルト除けにぴったりの名言(増支部経典より)再掲 - ひじる日々

    今年の1月28日に掲載したエントリを再掲する。誰のためとは言わないが、こういう基原理は何度でも繰り返して周知させないといけないと思う。仏法に「秘密」はない。仏道(修行の道)にも秘密はない。「秘密の教え」を持ちだして人を誘う時点で、仏教ではない。ニセの教えである。以下、再掲載。 ………………………………………… 現代社会には「●●聖人から秘密に伝えられた法門」とか「秘密裏に守られてきた奥義」といった代物を持ち出して、無知な人々を洗脳しようとするカルト宗教が跳梁跋扈している。残念なことにそういう連中が仏教を名乗っているケースも少なくない。 彼らは「秘密の教えの伝授」と称して、人々を閉鎖した環境に誘い込み、マインドコントロールを施して大金を巻き上げる。家族や友人関係をメチャクチャに破壊する。「秘密の教え」という宣伝文句は、詐欺・恐喝・暴行など、卑劣な犯罪の温床となっている。 お釈迦さまは「隠さ

    仏法に「秘密」なし。カルト除けにぴったりの名言(増支部経典より)再掲 - ひじる日々
  • 日本仏教を救った皇室出身の尼僧たち - ひじる日々

    定期購読している仏教系新聞『中外日報』2009年4月14日号「近代の肖像 危機を拓く」296回に、村雲日榮尼(1855-1920)が取り上げられていた。執筆者は歴史研究家の石川泰志氏。「皇室と仏教結ぶ絆/還俗の強要を敢然と拒否/宮中女性の仏教信仰に再び灯」として、廃仏毀釈の荒波に抗して日仏教を守り抜いた皇室出身の尼僧の知られざる生涯を紹介している。さわりはこんな感じ。 廃仏毀釈の嵐が皇室に押し寄せ、皇室と仏教の千年を超える絆が断ち切られようとした明治時代、仏門にあった皇族にも還俗を強要する動きが激化。男性皇族は一人残らず仏門を離れる中、敢然と還俗を拒否したのが伏見宮邦家親王の娘で出家していた女性皇族、誓圓尼(浄土宗善光寺大願住職・一八二八〜一九一〇)、文秀女王(臨済宗妙心寺派円照寺門跡・一八三七〜一九二六)、日榮尼(日蓮宗村雲瑞龍寺門跡・一八五五〜一九二〇)である。 善光寺を善光神社に

    日本仏教を救った皇室出身の尼僧たち - ひじる日々
  • 「ニコニコ仏教講座」が面白い! - ひじる日々

    先週末はスマナサーラ長老の札幌講演&冥想会に同行。マニカナ・エムさんこと石飛道子先生と長老様の会見の場に同席させていただき至福のひとときを堪能させていただいた。石飛先生の司会進行による朝日カルチャー講義は、関係者の皆様のご好意で近日、Dhammacast公開の予定。乞うご期待! ブッダと龍樹の論理学―縁起と中道 作者: 石飛道子出版社/メーカー: サンガ発売日: 2007/09メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る さて、今日はニコニコ動画でちょっぴり話題になっているらしい仏教動画シリーズ「ニコニコ仏教講座」をご紹介。作者は仏教系人気ブログ「坊主めくり」の蝉丸Pこと仁鐵師。 仏教と「自殺」について。素晴らしい対機説法だ。 よく分かる仏教史概説。やけに「納得力」がある。 無常の見方 「聖なる真理」と「私」の幸福 お釈迦さまが教えたこと1 作者: アルボムッ

    「ニコニコ仏教講座」が面白い! - ひじる日々
  • ひじる日々

    版元のサンガ倒産で電書版を読めなくなったので、細かい加筆修正を施しつつ note に掲載していきたいと思います。よろしければお読みになってみて下さい。 note.com Sallekha suttaṃ サッレーカ スッタン 「戒め」経 1.Idha kho pana vo Cunda sallekho karaṇīyo: イダ コー パナ ヴォー チュンダ サッレーコー カラニーヨー さすればチュンダよ、かくのごとく戒むるべし。 pare vihiṃsakā bhavissanti, mayamettha avihiṃsakā パレー ヴィヒンサカー バヴィッサンティ マヤメッタ アヴィヒンサカー bhavissāmāti sallekho karaṇīyo. バヴィッサーマーティ サッレーコー カラニーヨー よそびとは他に害を与うるものなれど、われらは他を害さぬよう戒むるべし。 2.Pa

    ひじる日々
  • 1