以前facebookに書いた文章を転載しておきます(加筆修正あり)。 *** 先日炎上した『シン・ゴジラ』批判についてはいつかまとまった評論を(おそらく庵野秀明論として)書こうと思います。それを応答というか、責任の取り方にできれば、と考えています。 しかしその前に、いちばん反省している「あらかじめ男性化された女性たち」云々という発言について。 僕には例えばカヨコはアスカを、ヒロミはレイを殆どそのまま実写に転化したものにみえました。防衛大臣の描き方もカリカチュアというか、アリバイ作りにみえました。そういう言い方をするならば、『シン・ゴジラ』では、薄っぺらでステロタイプな人間像しか「あえて」出していない、とも言えます。 もともと『エヴァ』のアスカやレイやミサトは、ある種のオタク男性たちにとって都合のいい女性イメージを強く投影したものだ、と僕は考えています。そして『エヴァ』にはそういう女性像を欲