私は落語のよしあしはほとんどわからないが、たてかわだんしが天才であったろうことは予想できる。 というのは、彼が生前、「若手の漫才師のネタを見て論評する」という番組に出たとき、 「あなたお風呂にする? ご飯にする? それとも?」というのを練習でやってみようという(「練習でやってみよう、といって漫才からコントに入るパターンですね)ネタをした若手漫才師に対し、 「今どき、そんな奥さんがいるか。古い」 と言ったからだ。 確かにそのとおりなのである。他にもまったく別のところで、古典落語のキャラクター論みたいな話をしたときに膝を打つことがあった。 ところが、私の知るかぎり、彼がテレビなどで言っていた、「落語以外の言動」は、毒舌を通り越してメチャクチャであった。 ・その1 私は彼の落語界での役割、30年前、40年前の彼のキャラクターなどはいっさい知らない。 当然、国会議員時代も知らない。そもそも、なんで