わたしたちが想像もつかないような世界の見方を提供してくれることがアートであるならば、彼らの生活は間違いなく私たちの想像を超えているのかもしれません。 パタゴニアに19世紀まで広く存在を広げていた「ヤーガン族」。南米最南端に位置するフエゴ島の島々からホーン岬までのこの地域は、風速60m/sを超える極限・極寒にもかかわらず、彼らは基本的に裸で生活を営んでいました。 「寒いから服を着る」ではなく「寒いから服を着ない」という選択を取り、動物の油で作ったグリースを全身に塗ることで寒さをしのいだ彼らは、マゼラン、ダーウィン、クックなど数々の冒険家や歴史上の有名人が、驚きをもってその存在を伝えてきました。 ヨーロッパから持ち込まれた疫病に対して免疫力のなかったヤーガン族はヨーロッパ人との接触以降、その多くが病死し、入植者との武力衝突も加わり、急速に激減します。生き残った僅かなヤーガン族も他の民族との混血
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