【寄稿】ピカソ作「韓国での虐殺」は6・25戦争の虚偽宣伝物だ ピカソ生誕140周年に合わせて、彼の作品およそ110点がソウルの「芸術の殿堂」で展示されている。5月1日から8月29日まで開かれるこの特別展で最も注目される作品は、韓国国内で初めて展示される「韓国での虐殺」(Massacre in Korea)だ。しかしこの絵は、虚偽に基づいたものという事実を明白に理解しておくべき作品だ。作品のモチーフは、6・25戦争当時の黄海道信川地域の住民間で発生した惨事だ。 1950年10月に韓国軍と国連軍が38度線を越えて北進するのに先立ち、信川の共産主義者らが右派系の人物を大量虐殺する事件が起きた。これに対抗して、キリスト教徒を中心とする右派陣営が蜂起し、この過程で相互の殺りく戦が繰り広げられた。左右両派の衝突でおよそ3万5000人の住民が命を落とした悲劇的な事件だった。しかし北朝鮮は、事件直後から「