12月5日、東京・蒲田の大田区産業プラザPiOにて同人誌即売会「第11回文学フリマ」が開催された。「文学フリマ」というと、小説の同人誌を思い浮かべる人も多いかもしれないが、実際にそこで販売される本の種類はじつに幅広い。 創作系だけでなく、評論系のサークルもかなり出店しているし、ようするに、活字で表現されたものなら何でもありの即売会、と言ってもいいだろう。 気がつけば2002年11月の第1回から、早いもので9年目を迎えた文学フリマは、回を追うごとに出店申込者が増えている。これまでに、渋谷の青山ブックセンター、秋葉原の東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎、そして昨年5月の第8回からはPiOと、よりキャパシティの大きい会場を転々としてきた。 今回、エキサイトレビューではライター陣が、これぞという本を1冊ずつ見つけてきて、紹介しようということになった。以下、各ライターおすすめの1冊の紹介に、私のコメン