3Dプリンターの普及によって、あらゆる業界で仕事のやり方が劇的に進化し、ビジネスモデルさえも変容しようとしている。映画やミュージックビデオなどの特殊小道具の制作を手掛ける米Legacy Effects社は、手作業中心だった制作現場に3Dプリンターを導入し、制作期間の短縮に成功した(関連記事)。その効果や経緯について、同社Lead Systems EngineerのJason Lopes氏に聞いた。(聞き手は高野 敦=日経テクノロジーオンライン) ――初めに、Legacy Effects社が手掛けている仕事について教えてほしい。 Lopes氏:Legacy Effects社では、映画やミュージックビデオ、テレビコマーシャルなどで使われる特殊スーツや特殊マスクといった小道具を制作している。映画「ターミネーター」シリーズや「アバター」など多くの作品に関わってきた実績がある。 かつて、小道具の制作