東日本大震災の影響を受けて、国公立大24校と、東北・関東・甲信越地域の私立大約90校が、授業の開始時期を遅らせる。施設に大きな被害が出た東北の大学はほとんどだが、関東の大学も2割程度が遅らせる。交通事情や計画停電を考慮したためという。 文部科学省が全国の国公立大と東北・関東・甲信越地域の私立大を対象に調べた。4月1日現在、授業開始を遅らせて4月中に実施するのは、国立5、公立8、私立52校。5月中が国立5、公立6、私立41校。検討中が国立1、公立1、私立3校だ。 早稲田大は、全学的に前期の授業開始日を4月6日から5月6日に、終了日を8月2日から同4日に変更した。公表したのは地震発生1週間後の3月18日。 広報課によると、所沢キャンパスなど計画停電に一部影響を受ける恐れがあったことや、余震や交通機関の混乱も考えた。被災地の新入生らの入学手続きが遅れることも念頭に置いて、1カ月延期したとい