去る11月20日日曜日スペインでは総選挙が行われました。「与党PSOEスペイン社会労働党が歴史的な大敗北を喫し、最大野党の保守派PP国民党が過半数越え。他の欧州諸国に続いてスペインも政権交代、7年ぶりの右派政権誕生へ」という選挙結果だけを見ると、「長引く経済危機にスペイン国民も保守化、欧州の右傾化がさらに加速した」という結論を出したくなるところですが、得票数に注目してみると違った側面が見えてきます。ちなみに投票率は2008年の73,8パーセントに対して今回は71,7パーセントとわずかに低下。 (Publico紙選挙結果より) まず、PSOEが大幅に支持者を失ったことは得票数からも明白です。前回との差はなんと400万票。こんなにも多くの支持者を失った原因の一つは、左派を自認するにもかかわらず、新自由主義型の経済政策を実施したこと。実質的に欧州において緊縮政策を推し進めているのは各国政府ではな