アメリカの原子力の規制当局、原子力規制委員会の委員長を3年余り務めた、グレゴリー・ヤツコ氏が来日し、日本で来月発足する予定の原子力規制委員会について、「国民の信頼を得るには透明性の確保が欠かせない」と述べ、情報公開の仕組みを整えるべきだという考えを示しました。 グレゴリー・ヤツコ氏は、NRC=アメリカ原子力規制委員会のトップの委員長を先月まで3年余り務め、東京電力福島第一原発での事故の対応に当たったり、安全対策の見直しを進めたりしてきました。 今月26日に来日したヤツコ氏は、原発事故後に避難生活を続ける福島県の住民のもとを訪れた際に、「原発は、大規模な避難を伴う事故を起こさないことを保証しなければ、運転すべきではない」と述べ、厳しい安全基準の必要性を訴えました。 また、国民からの信頼を失った、日本の原子力安全・保安院に代わって、来月発足する予定の原子力規制委員会について、「国民の信頼を得る