理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター形態形成シグナル研究チームの安藤俊哉研究員(研究当時、現 基礎生物学研究所 進化発生研究部門 助教)、林茂生チームリーダー、超微形態研究チームの米村重信チームリーダー、脳神経科学研究センター知覚神経回路機構研究チームの風間北斗チームリーダーらの共同研究グループ※は、ショウジョウバエの嗅覚器官(嗅感覚毛)が持つ微細な穴構造(ナノポア)の形成過程を明らかにし、ナノポア形成に関わる遺伝子を発見しました。 本研究成果は、昆虫の外骨格を形成する「クチクラ[1]」表面で、多彩な機能を発揮する微細構造ができる仕組みと、その起源を解明する端緒となると期待できます。 昆虫の嗅感覚毛を覆うクチクラには多数のナノポアが発達し、体内の水分の漏洩を制限しつつ、空気中の匂い分子を効率的に取り込みます。このような体表面の微細構造には、構造色[2]、撥水性などさまざまな機能を発
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