東京と大阪の証券取引所が経営統合して今年発足した日本取引所グループは、株価の刻みの幅を10分の1に縮小する検討に入った。現在の最低1円を10銭に引き下げ、より細かな値動きができるようにする。来年1月にまず100銘柄前後で試験的に導入した上で、2015年半ばの本格導入を目指す。国際的にみて株価の刻みが大きいといわれる状況を見直して売買を円滑にし、国内外の投資資金を呼び込む。現在は、株価が3000
東京駅のすこし東、地下鉄東西線の日本橋駅と茅場町駅の間くらいに兜町という地域がある。その中心に位置するのが日本の株式取引の中心地、東京証券取引所であり、その周囲にも銀行や証券会社などの金融機関が多い。まあ、私の勤務地なのだが、この兜町という街がなかなか特殊なところなのである。 オヤジの街 まず、兜町にはやたら喫茶店が多い。 ドトールやスタバといった大型チェーン店ではない。それもあるが、特に多いのがいかにも家族経営風の、昔ながらの喫茶店である。そうした喫茶店は、特に都心では大型チェーン店による出店攻勢と価格競争によってすっかり駆逐され、あまり見かけることもなくなったと思うが、兜町にはいまだに大量に繁殖しているのである。 こうした喫茶店の特徴だが、まず高い。 コーヒー一杯で、普通に400円以上する。 値段はスタバ並だが、ほとんど持ち帰りの需要には対応しておらず、その場で飲んでいく客が大半を占め
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