通信システム構築大手「ネットワンシステムズ」(東京都品川区)が東京国税局の税務調査を受け、2012年3月期までの7年間に7億円余の所得隠しを指摘されていたことが分かった。重加算税約8700万円を含む法人税など3億円余を修正申告したとみられる。 関係者によると、昨年2月からの税務調査で、幹部らが架空の外注費を計上して同社に不正請求していたことが発覚。同社は特別調査委員会を設置し、幹部らに約7億8900万円をだまし取られたとする報告書を公表していたが、国税当局は大半は所得隠しに当たると判断したとみられる。 毎日新聞の取材に同社は「不正行為によって本来は利益だったものが隠れてしまっていた。税務当局の指摘もあり、修正申告した」としている。【太田誠一】