Close-Up Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 ある日本のベンチャー企業が自社の米国特許を武器に米国IT企業を果敢に攻めている。グーグル、ヤフーなど13社を特許侵害で訴え、アップルまで標的に定める。しかも勝てそうであるから驚きだ。そこには自社の特許を活用するという日本企業が見習うべき経営戦略がある。
「米グーグルや米ヤフーといった海外の大手IT(情報技術)企業を、特許侵害で提訴しているところです」。最初にこう聞いたときは正直、本当なのかと耳を疑った。発言の主が、無名の国産IT(情報技術)ベンチャーの社長だったからだ。 だが、取材相手が怪しいITベンチャーかというと、そんなことはない。 顧客には日産の名前 会社名は1996年創業のイーパーセル。話の主は北野譲治社長。大容量なファイル送信サービス「e・パーセル」をネット経由で提供しているクラウド事業者である。e・パーセルの売りものは、通信環境にかかわらず、数100メガバイトの大容量ファイルを確実に送信することだ。 「容量の大きい3次元CAD(コンピューターによる設計)データなどを、ネットワークが細くても確実に届けることができるサービス。当社は電子ファイルの米フェデックスを目指してビジネスを展開している、と自負しています」(北野社長)。 e・
「お父さんの時代と違って、新しく会社作ったり、新しいことを発見するのは難しいんだよ。今わ」 日曜日に娘とカフェに来て勉強や仕事をしていると、となりの席の20代と思われる大人の男性が主張していた。 話している相手は両親と思われる白髪の50歳代ぐらいの夫婦であった。 仕事に集中したかったが、ついつい聞こえてしまう。どうも大学を続ける意味と就職について話しているようだ。 「発明なんて出尽くして応用するぐらいしかないし、、、、宇宙だってお父さんの時代に月着陸したっきりで、新幹線、、、、小説だってストーリーの焼き直しが多いし、音楽なんかあれだけの音符の組合せだから本当に新しい曲なんかでないでしょ」 途中から聞いたので話の脈略がわからないが、なるほど、と思わされる部分もある。 父親と思われる男性が、学生時代は難しくても企業で経験を積んで起業している人も沢山いるから、ちゃんと大学出て働きながら考えればど
優れた日本の技術系ベンチャーを世に広めていきたい――。そんな国内の有志たちの想いを基盤としたイベントが2月20日、都内で開催された。 Venture BEAT Projectの協力を得て、シーネットネットワークスジャパンが主催、首都圏情報ベンチャーフォーラムが共催となり、「Tech Venture 2008」および「BEAT Forum 2008」を開催。今後の活躍が見込まれるベンチャー10社を表彰するとともに、関連講演と対談が実施された。 モバイル、動画が多数占める アイ・ブロードキャストとエンターモーション、シリウステクノロジーズについては「日本の強みとなるモバイル分野で独自性に優れたサービスを提供している」と評価。受賞企業群におけるもう一つの特徴だった動画関連サービスを提供するウタゴエ、エニグモ、ニワンゴについても「ユニークで将来性を感じる」とした。コミュニティーエンジンはさまざまな
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