5月25・26日に日本が太平洋島嶼国・地域を招待して開催する太平洋・島サミット。 第6回を迎える今回は、初めて米国からも政府代表が参加する。 地政学的観点からも重要な同地域に、日本が果たすべき役割は明らかだ。 中国が政治的・軍事的に影響を深めるなか、日本も民間資本を投入して経済関係を深め、 太平洋の安全保障を強化し、太平洋における日本のプレゼンス向上につなげたい。 5月25、26日、沖縄県で太平洋・島サミット(以下、島サミット)が開催される。これは、日本が14の太平洋島嶼国・地域の首脳を3年ごとに招待する国際会議で、1997年に始まった。6回目の今回は、初めて米国から政府代表が参加する。 ポリネシア、ミクロネシア、メラネシアという3つの地域で構成される太平洋島嶼地域。全部で2~3万の島々からなるこの地域は、陸地面積こそ小さいが、排他的経済水域(EEZ)で言えば中国の陸地面積の約2倍にも及ぶ