中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)が来年設立され、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国や韓国など16カ国が参加することがわかった。各国は中国との間で具体的な交渉に入ったが、日本やインドは外されている。アジアの主要国である両国を加えないことで、経済分野で中国が影響力を強めるねらいがある。 アジア各国のインフラ整備を支援するAIIB設立構想は昨年10月、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が東南アジアを歴訪した際に表明した。同じくインフラ整備に融資する日本主導のアジア開発銀行(ADB)に対抗するためとみられている。 交渉関係者によると、参加国はASEAN10カ国のほか、韓国などの計16カ国。南シナ海の領有権をめぐり中国と対立するフィリピンも参加する。中国と各国は、今年末をメドに覚書を交わす方向で調整している。
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