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ブックマーク / technique.hateblo.jp (52)

  • 「他者との連帯を拒絶する者が底辺である」(北田暁大) - Freezing Point

    @QueenWaks なぜわたしが大事に思ってる女の子たちがこんな社会の最底辺彷徨ってるようなクズに毎日毎日罵詈雑言投げつけられて苦しまなきゃいけないのか。こんなに言われると人でも殺したのかと思うけどデモやっただけだからね アホかよ。*1 @QueenWaks: わたしの「社会の最底辺のクズ」の定義はレイシストやセクシスト等の他者に対する想像力を持たず知性に対し敬意を払わない人間のことです。 2015-10-16 11:52:27 via Twitter for iPhone @a_kitada: 近代の「社会」の概念に照らして完全に正しい用法かと。「社会の最底辺」は、貧困者でも高価値を与えられる地位や職にないひとのことを意味しない。主体たりうる資源がありながら、主体となることなく他者との連帯を拒絶する者、それが「底辺」。 URL 2015-10-17 01:14:13 via Twitt

    「他者との連帯を拒絶する者が底辺である」(北田暁大) - Freezing Point
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    smicho 2015/10/18
  • ひきこもることと社会契約 - Freezing Point

    ルソー『社会契約論/ジュネーヴ草稿 (光文社古典新訳文庫)』より: だから純粋に公民的な信仰告白というものが必要なのである。その箇条を定めるのは主権者の役割である。それは厳密に宗教的な教義としてではなく、社会性の感情としてである。この感情なしでは、善き市民でも、忠実な国民でもありえないのである。主権者はそれを信じることを誰にも強制できないが、これを信じない者を国家から追放することはできる。主権者はこの人物を、不信心な人物として追放できるのではない。非社会的な人物として、法と正義を真摯に愛することができない人物として、そして必要とされるときに義務のためにみずからの生命を捧げることのできない人物として、追放できるのである。もしも誰かがこの教義を公式に是認したあとで、あたかもそれを信じていないかのようにふるまったとしたら、その人物は死をもって罰せられるべきである。この人物は最大の罪を犯したのであ

    ひきこもることと社会契約 - Freezing Point
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    smicho 2014/03/20
  • セーフティネットとしての刑事行政 - Freezing Point

    《姉殺害に求刑超え懲役20年判決 発達障害で「社会秩序のため」》(47NEWS) 大阪地裁は30日、求刑の懲役16年を上回る懲役20年の判決を言い渡した。 判決理由で河原俊也裁判長は、約30年間引きこもり状態だった被告の犯行に先天的な広汎性発達障害の一種、アスペルガー症候群の影響があったと認定。その上で「家族が同居を望んでいないため社会の受け皿がなく、再犯の可能性が心配される。許される限り刑務所に収容することが社会秩序の維持にも役立つ」と量刑理由を説明した。 (2012/07/30) そもそも精神科周辺は、《病院には入院させず、親族や地域社会に任せる》 という流れに見える。 ■《精神科への入院、原則1年以内に…厚労省が方針》(2012年6月29日、読売新聞) 入院治療の必要性がない患者を早期に退院させ、地域で暮らせるようにするのが狙い。退院支援に携わる精神保健福祉士らを配置するなどの取り組

    セーフティネットとしての刑事行政 - Freezing Point
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    smicho 2012/08/01
  • 分析の様式は、すでに再編の様式になっている - Freezing Point

    「マルクス主義は、なぜ再び盛り上がりつつあるのか」(The Guardian) の一部より(拙訳、強調は訳者): 私たちが経済不況と闘うこと。そこに、マルクス主義が私たちに教えるべきことを持っている、もう一つの理由がある(階級闘争の分析よりも)。つまり、経済危機の分析である。最近出た恐るべき大著『無よりも少ない: ヘーゲルと、弁証法的唯物論の影』において、スラヴォイ・ジジェクは、私たちが今まさに耐えている経済危機に、マルクス的な思考を適用しようとしている。ジジェクは、基的な階級闘争は、「使用価値」と「交換価値」の間にあると考えている。 この二つの違いはなんだろうか? ジジェクはいう: 各商品には使用価値があるが、それはニーズや欲求を満足させる有用性で測られる。いっぽう商品の交換価値は、伝統的に、それを作るのに必要な労働の量で測られる。現在の資制において、交換価値は自律的になっている。

    分析の様式は、すでに再編の様式になっている - Freezing Point
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    smicho 2012/07/07
  • 「ひきこもる人の自殺」をめぐる解釈 - Freezing Point

    【承前】  以下のような見解があり得ます。 斎藤環氏が「純粋なひきこもり事例には自殺がない」と言っているのは、うつ病や統合失調症の診断を受けていない人たちの話。ところが今回紹介された「KHJ親の会」のエピソードは、精神病圏もごっちゃにしている。だから、斎藤氏が「自殺はない」と言い、KHJ が「自殺は多い」と言うのは、当たり前。 自殺はほとんどが、うつ病や統合失調症の結果として起こっている。 これでは、自殺を選ばせる葛藤には、病気しかあり得ないことになります。*1 医療目線からは、自殺は「病気の結果」でしかない。 悩む人からすれば、社会的・思想的要因を無視できない。 そういう平行線でしかないのかどうか。 言説の権威性が3つある。  【参照】 (1)医療・アカデミズム  (2)社会運動体  (3)マイノリティ性を抱えた人 それぞれが自分の内的論理で語るので、簡単な互換性はありません。 それ

    「ひきこもる人の自殺」をめぐる解釈 - Freezing Point
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    smicho 2012/07/04
  • ひきこもる人の自殺率 - Freezing Point

    斎藤環氏は、ひきこもりと自殺について、以前から次のように述べています(参照)。 抑うつ感とみえたものは、実は空虚感であり、自己愛は保たれている。それゆえ純粋なひきこもり事例が自殺に至ることはほとんどない。 ところが、「KHJ親の会」に長くかかわった方から、「ひきこもる人の自殺率は一般のほぼ10倍」という話をうかがいました。 私が個人的に存じ上げる範囲内でも、また親の会にお邪魔した際の雑談からも、自殺事例があまりに多いので、斎藤氏の談話に疑念を持っていたのですが、「10倍」という数字をいわれたことに驚き、データ的な根拠について質問しました。 大意次のようなお返事を頂きましたので、ご人の許可を得て、発言趣旨を引用します*1。 統計的資料はありません。 自死は隠しますから、あくまでも推測です。 (1)親御さんから、「心臓麻痺で亡くなりました。お世話になりました」との連絡の例があった。お悔みに行

    ひきこもる人の自殺率 - Freezing Point
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    smicho 2012/07/02
  • 身分制による批評の禁止 - Freezing Point

    患者ポジションの研究者やライターは、医師や福祉関係者にとって、批評の対象になるか。 (1) 対立している (2) レベルが低い に留まらず、 (3) 倫理上許されない という理由で、《批評してはならない》 とされることが多い。 神経症圏の患者さんであれば、診断学的な位置づけは医師や福祉関係者と同じだが、 支援に関して 《する側/される側》 が一度できてしまうと、下駄を履かされた承認か、 全面的に「頭をなでてもらう」ような言及しかされないことがほとんど。*1 多くの “当事者” は、褒められることでウットリするが、それは身分制的に隔離されたにすぎない。 原理的に新しい話をしていても、論争以前に「隔離されて」終わる。 このことは、医療・福祉だけでなく、《弱者》ポジション全般にいえる。 「弱い者を肯定せよ」という正義を振りかざす人は、マイノリティの言動を正当に批評できない。 弱者批評へのタブーは

    身分制による批評の禁止 - Freezing Point
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    smicho 2012/06/02
  • 見殺しにするほうがコストが安い、と本当に言えるか? - Freezing Point

    「親族に扶養能力があるなら、生活保護を受けさせるな」と言う人と、 「ひきこもる奴は家から追い出せ」と言う人は、同じだったりするんだろうか。*1 神経症圏の閉じこもりで決定的なのは、 (1)人の努力の、量ではなくてスタイル。やればやるほどおかしくなる。 (2)仕事まわりの人間関係。 「仲間なんてあり得ない」状況。*2 そうしたテーマ設定を拒絶したうえで「保護も支援もするな」では、野宿しかない。 ところが野宿も、社会的に許されていない。*3 サバイバルに必要な環境を整えることに絶対に協力しないことを表明したうえで、「さあ、生き延びてみろ」というのは、もはや合理性とは別の動機づけを持っている。 「税金を払える人の数を増やそう」ですらない。 ひきこもりは、社会保障機能を親が肩代わりしている状態。 その親も、高齢化で扶養能力がなくなりつつある。 「若いし、病気でも障害でもないはずなのに、働く能力が

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    smicho 2012/05/28
  • 私もあなたも、すでに権力を生きているし、生きざるを得ない - Freezing Point

    説明なし、従え、のところは必ず軍隊のようになる。俺はもうそれが心の底から嫌いだから、そういう要素が少しでもあるところにはいられない。一度も運動部には入ったことがないが、そういう要素がありそうで、いやだった。まぁ、運動が苦手ってのがいちばんの理由だけど。 2012-04-07 02:50:02 via web 問題なのは、そういう環境が大好きで、唯々諾々と命令に従い、その上に時間が経つとそんな過去を懐かしんでしまう「下」の人間が結構多いこと。 "@lethal_notion: 説明なし、従え、のところは必ず軍隊のようになる。(以下、省略)" 2012-04-07 04:06:58 via Twitter for Android 重要なご指摘です。僕の専門に絡めて言うと、フーコー的な権力論の限界、ドゥルーズ的な欲望論の重要性に関係します。どうして人間は進んで従おうとするのか、それが問題なんです

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    smicho 2012/05/24
  • 最適解という、不可能な使用価値 - Freezing Point

    インタビュー「安冨歩」より: 実は私は、いわゆる「学問分野」を成り立たせているのもまた「盲点の共有」ではないかと考えています。例えば経済学の場合、最適化、つまり最適なものが選択されるというのが経済学の基なんですが、それは稀少性、つまり物が足りないという状況が、大前提となっています。稀少性はエントロピー第二法則が大前提となります。なぜならエントロピー第二法則がなければ、永久機関がつくれるので、何でもコストなしに作れます。そうすると稀少なものなどなくなります。一方、エントロピー第二法則は、計算とか情報のやりとりにコストがかかることを要請します。そうすると、最適化という大変な計算過程を実行しようとすると、ものすごいコストがかかることになります。すると、最適化という行為自体が資源の賦存を変化させてしまい、最適化を振り出しに戻してしまいます。これでは何時まで経っても最適化は終わりません。 以上のこ

    最適解という、不可能な使用価値 - Freezing Point
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    smicho 2012/03/18
  • 《仲裁》という最悪の欺瞞 - Freezing Point

    事時にたまたま観た番組が、個人的にタイムリーだった。 「ホットコーヒー裁判の真相 〜アメリカの司法制度〜 後編」(BS世界のドキュメンタリー) 焦点は、「強制的仲裁条項(Mandatory Arbitration)」(参照)。 いろんな契約書に小さい文字で書かれていて、いつの間にか同意したことになっている。 たとえば雇用契約では、従業員は「企業を訴えることができない」立場になっている。どんな酷い目にあっても、裁判は許されず、《仲裁 arbitration》による処理が強制される。 当然、仲裁人は企業が用意するので、証拠隠滅も平気で行われる*1。 企業側に不利な結論を出せば、仲裁人じしんが排除されるので、みんな企業側(お金+権力)に有利な結論を出して、自分を守ろうとする。 番組紹介によると以下の内容もあったらしい。 企業サイドに有利な司法制度の改革に反対する判事は、〔・・・〕 容赦ないネガ

    《仲裁》という最悪の欺瞞 - Freezing Point
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    smicho 2012/03/15
  • 「ひきこもるのは、富裕層ばかり」という印象操作 - Freezing Point

    「億の収入がある人間たちの「当の姿」 大金を稼ぐ仕事は幸せか」(現代ビジネス) 最後の2ページが引きこもりの話です。 以下、そこからの引用: わが子が贅沢な「ドラ息子」になることは、大金を稼ぐ人たちの共通の悩みであるようだ。(略) その証人が「母親塾」代表の桑野裕子氏。口コミのみで全国から子育ての相談を受けている。中でも多いのが引きこもりで、これまで1万件以上の相談を受けたが、ほとんどの家庭が富裕層だった。 「母子家庭や生活保護を受けている家庭に不登校はまずいません。他人から一目置かれるような仕事を持たれていて、所得も上位5%に属するような親御さんが8割以上です。職業でいえば会社の経営者とドクターがほとんどを占めます。 (6ページ目) 以下は、ひきこもりの家族会である「KHJ 親の会」の統計で、2006年1月のものです(PDF資料)。*1 その中から、「世帯収入の変化」という図を抜き出し

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    smicho 2012/02/13
  • むしろ、「中間集団2.0」が要る - Freezing Point

    一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル 作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/22メディア: 新書購入: 14人 クリック: 581回この商品を含むブログ (164件) を見る 既存の政治に絶望し、人間関係に苦しさを抱える私にとって(参照)、 このの提案は、一度は存在してもらわないと困るものです。 ひきこもり周辺のかたは、「どんな議論か」ぐらいは知っておく必要があると思います。 彼〔ルソー〕はいわば、ひきこもりの作る公共性に賭けた思想家だったのである。(同書p.170) あちこちで「わかりやすい」と言われていますし、たしかに専門書に比べると読みやすいですが*1、それなりの忍耐は必要です。ひとことで言うと、《政策審議に『ニコニコ生放送』を導入する》という提案を、冗談ではなく気で論じたです。 参照:「アーキテクチャ、「一般意志2.0」、ドゥルーズ(引用集)

    むしろ、「中間集団2.0」が要る - Freezing Point
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    smicho 2011/12/09
  • 当事者概念の歴史と可能性 - Freezing Point

    語にいう《当事者》(旧字で當事者)は、外国語にうまく置き換えられない。 たとえば英語で「person concerned」「party」などとしても(参照)、日語で《当事者》というときの何とも悩ましい経緯(いきさつ)は、かなり言葉を尽くさないと説明できない――というか、説明しても理解されにくい*1。 そこで、この語が日でいつごろ使われ始めたか、語源的にはどういういきさつを持つのかを調べてみた。 大まかにはこんな感じ: 《當事》という表現は、「コトにあたる」という意味では、中国の紀元前(春秋時代)の記録がある。 幕末〜明治初期に外国の書籍がたくさん邦訳されたが、日に存在しない概念を訳す際には、次のように処理された。 (a)古典中国語の語彙の転用、 (b)中国語に訳されたものの借用、 (c)漢字による造語*2。 (d)自然科学については、蘭学者がオランダ語から訳す際にあみだしていた訳

    当事者概念の歴史と可能性 - Freezing Point
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    smicho 2011/11/20
  • ネット上の努力の、公的な地位は? - Freezing Point

    当ブログでは2009年春ごろから、《つながりの作法》という、日語としてはやや奇異なフレーズを育てていました(参照)。 いわば問題意識のキャッチコピーであり、当時はこれでネット検索をかけると、このブログしかヒットしない状態でした*1。 そこに、以下のが登場。 つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく (生活人新書) 作者: 綾屋紗月,熊谷晋一郎出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2010/12/08メディア: 新書購入: 9人 クリック: 165回この商品を含むブログ (28件) を見る 屋で見つけた時はショックでしたが、「フレーズが流通すれば、それ自体が持つ力があるかもしれない」などと考え、わざわざ好意的に取り上げています(参照)。 ところがけっきょく自分でも、「俺のほうが剽窃を疑われるんじゃないか」と感じてしまい、このフレーズを使えなくなってしまった。案の定、アイデアの剽窃を

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    smicho 2011/08/23
  • ソーカル問題 memo ――主体化と関係性の方針 - Freezing Point

    私たちの経験は、主体/主権であることの新しいスタイルを、秘かに要求している(いまだ言語化されていないにしても)。 ところが私たちの主張は、せいぜいが詩的なだけのエッセイか、あるいは単なる既存学問に終わっている。 以下、主体化・主権化の方針をめぐって(強調はすべて引用者)。 ■國分功一郎氏「なぜこの口調が必要か? 佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』書評」より: 佐々木は前著『夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル』でラカンの難解さについてこのようなことを述べていた。ラカンの難解さはラカン的主体を生産するためのものである。その難解さに挑戦する長い過程を経て、ラカンの読者はラカン的主体へと生成するのであり、そのためにあの難解さが設えられたのだ、と。 同じことを佐々木の口調についても述べるべきである。佐々木は単に己の知識を伝えたいのではない。この口調を通って読者が〈革命〉の主体へと生成すること

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    smicho 2011/02/19
  • 学問的業績と、コミュニティの内部告発 - Freezing Point

    中山道子 「近代個人主義と憲法学 〜公私二元論の心理的限界?」*1 読み始めたら止まらなくなった。 数ある男性集団の中でもこれほど impotent な集団に、自分以外の利益集団に対して、提供・共有できる資産とその精神的余裕があるという認識をそろそろ転換されたい。 去勢された男にできるたいがいのことは、そこらの女にあってもできるに決まっている。 日版 家父長制的 家族団体にあって一番心地よいのは、foetal position (胎児的ポジション)なのに違いない。 「社会順応している男性は、子宮から出たのではなくて、別の子宮を見つけたにすぎない」――そういう疑念がずっとある*2。 既存の社会参加じたいが子宮回帰的なら、 ひきこもりを通じて子宮回帰そのものまで考察すると、人と関わることができなくなってしまう。 《自立》とは、用意された子宮に入ることだった。 いっぽう 《ケア関係》*3 では

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    smicho 2011/01/23
  • 親密圏と 法/非法 - Freezing Point

    とフランスの家族観 作者: 日仏法学会出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2003/05メディア: 単行購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (1件) を見る フランス家族法との比較で、日の家族法が、「まったく介入しない」特質を持っていることが論じられています。これまで疑問でしょうがなかったことが、法学系ので確認できました。 今回はじめて知ったジャン・カルボニエ(Jean Carbonnier)の、「非法(non-droit)」という概念に光が当てられています。 「非法」とは、条文化はされていないが、私たちの関係や社会生活を色濃く規制してしまう、そういうもののようです*1。 Le dilemme n’est donc pas entre la loi et d’autres formes du droit : il est entre le droit et le

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    smicho 2011/01/16
  • ウラ事情にこそ、鍵がある - Freezing Point

    昨日は、NHKラジオ第1 『引きこもっちゃダメですか?』を聴取。 《公/私》だけでなく、《表/ウラ》を別軸で考えなければ。 生身が生き延びるには、むしろ裏事情が決定的だ。 元気な人は、「口にはできないあれこれ」で仕事や生活をしのいでいるのに、「ニートひきこもり支援」というと、なぜかキレイごとばかりになる*1。 実際にやれるかどうか*2は、むしろ隠された部分にある。 それは、公開では扱いにくい。では今後は、どういう割り切りが必要か*3。 言葉以前に、どこに着手しなければいけないか。――たんにウラと表を切り分け、斜に構えるだけでは、問題の根がいつまでたっても放置される。嘘にウソを塗り固めるような事業しかできない。それだけなら、抑圧に加担することにしかならない。 表とウラを使い分ける社会性が、高齢化と引きこもりで限界に直面している*4。 家事や介護が経済社会に混ざるには*5、《オモテ/ウラ》

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    smicho 2011/01/11
  • 親密圏にこそ制度的整備が必要 - Freezing Point

    一家5人死傷で逮捕の長男、「借金で家族とトラブル」 「父親の通帳を管理」(リンク先に動画あり) 「引きこもりの容疑者、口論絶えず…5人殺傷」(読売新聞) 「無職(30)がインターネット解除されて激怒し家族刺しまくる」(アルファルファモザイク) 今回の件で、ひきこもっていたとされるご人がどういう診断を下されるかは分かりませんが、関連する問題をやや一般化して取り出せば、 認知症・精神疾患や知的障碍等ではなく、意思能力に問題がないとされる者が、家族内の密室的な関係を利用して権利侵害を行なう といういきさつに、制度的な準備が必要に思えます。 「意思無能力」(林哲郎法律事務所)より孫引き: 「意思能力のない者(嬰児、白痴、泥酔者等)のなした法律行為は無効である。この点に関し、我が国の民法には明文の規定はないが(ス民18参照)、民法起草者は当然のこととして規定したようであり、通説・判例(比較的最近の

    親密圏にこそ制度的整備が必要 - Freezing Point
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    smicho 2010/04/20