1 はじめに 最近のオープンソースコミュニティや、IT技術者コミュニティのイベントでは必ずといっていいほど開催されるのが「ライトニング トークス(以下LT)」です。1人5分の持ち時間で11人、55分の間にトーカー(話す人)の熱いショートトークが繰り広げられるこのトークスタイルが日本に紹介されたのは、今を遡ること遡ること6年前の2001年のことです。本稿では、この素晴しいLTの誕生と発展の歴史のページを、読者の皆さんとめくっていきたいと思います。 2 誕生 - 君にもできるカンファレンス発表 LTが世界で初めて開催されたのは、2000年7月にカーネギーメロン大で開催された「YAPC 19100(YAPC::NA2000)」 [1] 、考案者はMark J. Dominusさんです。氏のサイト [2] には「LTとは何か」の解説があります。その日本語訳がShibuya Perl Mon