親が養育できない子供を匿名で受け入れる慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が6日、病院の南側に完成した新病棟に移転した。24日から運用を始める。 新病棟は4階建てで、産科と小児科を備えている。 ゆりかごは1階南側に設置、子供を入れる保育器などの設備は従来のまま。預入窓口付近に植栽を設け、人目に付きにくいようにした。2階の真上に看護師の待機部屋を置き、預け入れがあれば、すぐに駆け付けられる体制をとった。 ゆりかごの隣室には、妊娠や出産に関する相談室を新設。プライバシーに配慮し、外から出入りできるようになった。 ゆりかごには2007年5月の運用開始から昨年3月末までに、計57人が預けられている。