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ブックマーク / yashio.hatenablog.com (25)

  • クリエイターに編集や校正の技術が必須の時代 - やしお

    ここ最近で、平田オリザやソフトバンク新入社員が叩かれたり、あるいはナイナイ岡村への矢部の公開説教が批判されたりするのを見かけた。論旨そのものはおかしくなくても、細部や印象で違和感を持たれると叩かれてしまう。 それを防ぐには、先回りして叩かれポイントを潰しておけばいいのだけど、それは作家的な能力(コンテンツのクリエーション)というよりたぶん編集や校正(校閲)に近い技術になっている。それはネットが出てきて、さらに人口が増えて言論空間の距離(射程)が変わったせいで、作家的な能力と編集・校正技術の両方が(今まで以上に)個人の中に必要になってきていて、でも旧来の言論空間の距離感に慣れた人や、新規参入した人の中には、戸惑っている人もいるんだろうな、みたいなことを考えていた。 劇作家の平田オリザが、新型コロナウイルス対応にまつわる演劇界の苦境を訴えた際に、製造業その他産業を雑に引き合いに出したために炎上

    クリエイターに編集や校正の技術が必須の時代 - やしお
    sonzinc
    sonzinc 2020/05/13
    "「全てのテクストに対して同等の批判を加える」というのは、単体で見るとフェアなようで、全体で見つめるとアンフェアなのではないか"
  • 炎上しない書き方 - やしお

    ブログを16年もだらだら書いていると「こういうことを書くと怒る人がいるんだ」というポイントがある程度体得できるようになってくる。たぶんライターや編集者も、意識しているか無意識かはともかく、似たような感覚があるんじゃないかと想像している。 ただここで言う「炎上」は、 差別的な言辞を繰り返しながら恬として恥じない 悪質なデマを広げておきながら指摘されても支離滅裂な弁明でごまかす 「自分が何を批判されているか」をまるで理解していない反論を出してしまう といった、人倫に悖る行為や、職業や立場を全うしないことで非難されるような真性の炎上というより、言葉が足りなかったり書き方の下手さで悪印象を持たれて起こるような軽い炎上をイメージしている。ちょっとした書き方の配慮で、「言いたいことは分かるがお前はムカつく」を防いですんなり相手に納得してもらいたいよね、くらいの意味。 違和感を与えない 炎上する、非難さ

    炎上しない書き方 - やしお
    sonzinc
    sonzinc 2020/02/24
  • 中国工場の操業再開までの流れ - やしお

    大手メーカーに勤務していて、中国に生産子会社がある。新型コロナウイルスの報道がされ始めたのが1月初旬で、春節の休暇からそのまま操業停止だったのがようやく先週から再開された。 赴任している日人スタッフが全員春節に帰国していなかったので、そのまま向こうで再開のために奔走していた。(自分は何もしてない……)たぶんどこの会社でも似たような状況だったのかなと思うし、会社の具体的なことは書けないけどどんな動きがあったのかは、記録として残しておきたいと思った。 工場の話の前に、日側の社がどんな動きをしていたのか時系列で並べておく↓ 【12月下旬】この時点で中国国内では「武漢の方で変な病気が流行してるから行かないほうがいいよ」と噂があって出張者が向こうの人から言われるケースがあった。(武漢での肺炎状の症状の集団発生は12月中旬に起こっている。) 【1/7】[会社] 「中国で謎のウイルス性肺炎が流行」

    中国工場の操業再開までの流れ - やしお
    sonzinc
    sonzinc 2020/02/19
    当社では春節で皆帰ってきてた。"震源"に近い地域の工場はまだ稼働してないが、責任者だけ中国に戻っている状況。
  • 映画『家族を想うとき』が冷静に見られなかった - やしお

    ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(Sorry We Missed You)は、どうしようもなく個人的な記憶が喚起されて冷静に見ることが難しい映画だった。忘れていた、完全に忘れていたわけではないけれど、日常的に意識したり思い出すことの少なくなっていた「お金がないと余裕がなくなって日常がキリキリと苦しくなっていくあの感覚」がよみがえって、12年前の両親との暮らしの記憶が一気に立ち現れて冷静でいられなくなるのだった。 (この映画は「ネタバレ」とは無縁のお話だとは思うけれど、内容について以下で触れているので一応ここで断っておく。) イギリスで暮らす一家の日常が描かれる。ホームレスにはならない程度の貧困にあえいでいる。父親は配送ドライバー、母親は訪問介護の職業に就いている。職にあぶれている訳ではなく、二人とも真面目に働いているし職業意識も高い。15歳くらいの長男は友人グループとのグラフィティにハ

    映画『家族を想うとき』が冷静に見られなかった - やしお
  • 中国は品質が悪いというイメージのこと - やしお

    大手メーカーに勤めていて、中国に生産子会社がある。創業して20年以上になる工場で、品質問題が今でもたびたび問題になる。みんなが「中国は品質が悪い悪い」というから、漠然と(やっぱ中国だからなのかな)と思っていた。でもたまたま自分が工場の品質改善活動に組み込まれて、色々みんなで調べてみると「中国だからクオリティが低い」ってわけでもなくて、そこには当たり前だけどちゃんと理由がある。その後で、別の中国の工場を見る機会があったけれど、そこは品質管理がすごくしっかりしていた。その比較で考えてもやっぱり「中国だから」ってことじゃないんだと思った。 これは自分が見たケースだけの話でしかないから一般化できるわけじゃないけど、ちゃんと何がどうやって起こってるのかを見ないとダメなんだと思った。つい最近「東大最年少特任准教授」の先生が「中国人のパフォーマンス低いので営利企業じゃ使えないっすね」とツイートして炎上

    中国は品質が悪いというイメージのこと - やしお
    sonzinc
    sonzinc 2019/12/10
    "「言わなくてもやってくれる」「仕組みで押さえなくても何となくできる」が本当に良いことなのか? は考える余地があると思う。"
  • 同性愛者が異性と同棲する - やしお

    自分は同性愛者だけれど、しばらく前から異性のパートナーと同居している。さしあたり結婚はしない予定になっている。 そうした状況は自分にとってもすごく意外だったし、あと同性愛者だってことにまつわるあれこれも含めて、改めて思うところを整理しておきたいなと思って。 同性愛者と異性愛者の境目 「ゲイの男性が女性とパートナーになる」という話は、他者からは理解しにくい話かもしれないけれど、そんなに珍しい話でもないと思っている。当事者から見ると珍しくないけど、非当事者から見ると理解しづらい、というこの非対称性は、同性愛者/異性愛者の間のグラデーションがどれくらい実感/想像できるかの違いにあるんじゃないかと思っている。 自分の場合は肉体的にも性自認も男性で、性的な関心はほとんど同性(男性)に向いている。一方で異性との性交渉に抵抗があるわけでも無関心なわけでもなく、経験も全く無いわけでもなかった。(性別より、

    同性愛者が異性と同棲する - やしお
    sonzinc
    sonzinc 2019/11/20
    "性自認や性指向などがバイナリなものではなく、もっと連続的に広がっているという話と同時に、時間軸の方向に対しても連続的になっている。"
  • 誰かを貶める笑い - やしお

    新しく始まったアニメ「アフリカのサラリーマン」の第1話をこの前見て、「誰かを貶めることで発生する笑い」みたいなのはもう、見るのがしんどいなと思った。 二足歩行の動物たちのコメディで、電車で通勤していたサラリーマンが女子高校生によって痴漢にでっち上げられそうになるというエピソードが前半に流れた。サラリーマン(オオハシ)は女子高校生(ゴリラ)に向かって「鏡見ろブス」と言う。またサラリーマンの同僚(トカゲ)は、オオハシがスマホでデリヘルのウェブサイトを見ているのを女子高校生に示し「こいつのスマホを見て下さい。素人JKには興味ないんです。プロのババアにしか反応しないんです。(だから痴漢はしていない)」と擁護する、オオハシは「人の性癖ばらすのやめてくれる?」と怒る、という場面だった。 また後半では、合コンに出席したオオハシ(男)が、相手側の女性がみんな可愛かったので遅れている最後の一人にも期待してい

    誰かを貶める笑い - やしお
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    sonzinc 2019/10/11
  • 外国人を労働力の機械にするシステム - やしお

    NHKスペシャルの『夢をつかみにきたけれど ルポ・外国人労働者150万人時代』(7/13放送)を見て、こんな風に人の人生と労働力を掠め取る仕組みなんだなと思った。留学生・技能実習生の問題は色んなところで散々指摘されて今さらのような気もするけれど、現在進行形の話でもあるし(今年の4月に入管法が改正されて拡大している)、自分が忘れないように整理しておこうと思った。 番組ではベトナム人に絞って事例が紹介されていた。 留学生の20代の青年が、退学して密漁に加わって転覆して死ぬまでの事例を追っていた。 日語を習得して日での学習・労働実績もあれば、帰国後も日系企業に就職できて高収入が望める。またベトナムの平均月収は17,000円だから、仕送りもできる。貧しい村で生まれたその青年は高校卒業後にベトナム国内で働いていたが、20歳で一念発起して日へ留学する。ここで100万円の借金を負う。 日で語学学

    外国人を労働力の機械にするシステム - やしお
  • 2000万円が偶然ある - やしお

    老後に2千万だか3千万円が必要だという。もちろん退職金と個人年金はある前提で。とても簡単なことだ。 まず男に生まれること。これは大前提だ。女性が安定して高い給与を得られる社会になっていない。男が稼いで女は子育てと家事というモデルは国家の経済的な後退によってすでに終了しながら、その価値観だけはいびつに残存し、「結婚や出産で退職する可能性が高いから」と最初からキャリアを捨てさせ給与水準を抑え込まれる。 さらに逆算して「だから学業もそこそこでいい」という価値観も押し付けられる。医者の大学が入学試験で男に下駄をはかせて、「だって女はキャリア積めないでしょ」と公然と言い放つような社会なのだ。「女はコミュ力があるからその分点数さっ引かないとフェアじゃないから」と平気な顔で言う。コミュ力を高くしなきゃ生きていけない、周囲から「女は気を遣えて当然」という理不尽な期待を押し付けられ、それで能力を伸ばしたら今

    2000万円が偶然ある - やしお
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    sonzinc 2019/06/22
  • コンテンツと人格のあいだ - やしお

    ネットの掲示板でも、Twitterでも、はてなブックマークでも、誰かをただの「コンテンツ」として扱ってしまう人がどうしてもいる。級友や同僚にはそんな言い方をしないはずの、罵倒や非難を平気で浴びせる光景は日常的に見かける。 コンテンツとして扱われた側は、自分は人格のある人間なんだと憤慨しても、そこには感覚の違いに深い溝がある。 人をコンテンツとして扱う感覚 この前NHKで「炎上弁護士」の特集を見た。ある弁護士がクライアントの依頼で、ネット掲示板への誹謗中傷の書き込み削除の請求をしたところ、その弁護士自身がネット上で誹謗中傷にさらされることになったという事件だった。ネットに留まらず、脅迫の郵便物が届いたり、親族も脅迫されたり、地元商店街に張り紙を貼られたり、お墓に落書きされたりもしたという。 最後に加害者と被害者が直接会って話をする場面が放送された。元加害者は「ネットのキャラクターみたいに感じ

    コンテンツと人格のあいだ - やしお
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    sonzinc 2019/06/10
  • 利用者を損得で分離させないという王道 - やしお

    夫がクレジットカードで知らぬ間にリボ払いにしていて100万円くらいの負債ができていた、という話をツイッターお漫画で見かけた。「リボ払いは悪の発明」って認識はみんなそう思うけど、それとは裏腹に、年会費無料な上ポイントで実質的に割引で買い物ができるのは、リボ払いやキャッシングで高い金利を払ってくれてる人達のおかげなんだよな、と思うとすごく暗い気持ちになる。 不平等な仕組みを作って社会を幸せにしない方法で会社が儲けているだけでもあれだけど、それに一部の客が加担する側に回されて、共犯者にされる、みたいな構図がね、つらいなと思って。 もともとリボ払い自体がちょっとフールペナルティ的な要素があるけれど、その上、その旦那さんは「カードを発行する際にキャッシュバックキャンペーンで最初に自動リボ払いの設定をしていて、解除するのを忘れていた」という話で、もう完全にフールペナルティそのものだ。 携帯電話でも契約

    利用者を損得で分離させないという王道 - やしお
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    sonzinc 2019/05/20
  • 2001年スーツがいきなり黒くなる - やしお

    会社(大手メーカー)の社内報に毎年、新入社員全員の顔写真・名前・自己紹介文が載っていて、この前ふと20年前のを見てみたら、男性社員のスーツやシャツがカラフルでいいなあと思った。自分が入社したのは11年前、2008年だけどその時にはみんなスーツは黒で色シャツの人はいないのが当たり前だったから、ちょっと新鮮だった。 いつから変わったんだろ? と思って男性社員のスーツが黒じゃない人、シャツが白じゃない人の数を数えてみた。 ※面倒だから「黒」って書いてるけど、ほとんど黒に近い濃紺かダークグレーのことで、喪服や男性アイドルの衣装みたいな真っ黒のスーツは(10年前の記憶では)あまり見かけたことがない。 ※「スーツも黒じゃないしシャツも白じゃない人」がいるので3列目+4列目=5列目にはならないんだけど、そういう人は99年に1人しかいなかったので他の年はそのまま足した数字になっている。 2001年から急減

    2001年スーツがいきなり黒くなる - やしお
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    sonzinc 2019/03/28
    1999年以降の新入社員の黒スーツ率について
  • 権力に追従する技術 - やしお

    この前テレビをつけたら国会中継(衆院予算委)をやっていた。旅行の出発当日で荷造りしながらつけっぱなしにしていたら、途中で自民党の萩生田光一議員が質問者として出てきた。 萩生田議員は、日会議と創成「日」のメンバーで、国粋主義者で、安倍首相の追従者の筆頭、という漠然とした知識はあったけれど、実際に喋っているのをきちんと見るのは初めてだった。 萩生田議員の名前は、西村康稔議員とセットで「安倍首相の熱心な追従者」として覚えていた。 清和会の中で次期大臣の座を狙う二人だが、西村議員が、西日豪雨の際に安倍首相や小野寺防衛相を含む自民党議員が宴会をしていた写真をTwitterにアップして大炎上させたり、総裁選で「石破の応援演説に参加すれば将来に差し障る」と神戸市議を恫喝したことがバレたりして、「失点」を重ねている中で、萩生田議員の方がリードしている、というようなニュースを去年に見て、この二人の名前

    権力に追従する技術 - やしお
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    sonzinc 2019/02/18
    "国民の利益を視界の外に置いて、国政のみを舞台として矮小化した視点"
  • 人間にもセーフモードがほしい - やしお

    人間はロボットじゃないから、判断力は簡単に低下する。 病気、睡眠不足、貧困、暴力とかで、心が簡単に弱々しくなる。心が弱ってる時は、「都合の悪い可能性」を直視できなくなってしまう。だって、それを直視してしまったらもう、心が壊れてしまうから。 「損して得取れ」って言葉があるけど、それは余裕がある時にしか取れっこない戦略だ。 HPが10しかないのに「一旦ダメージを50らう」なんて選択肢ない。HPが100ある人に「防御コマンド繰り返しててもジリ貧ですよ」「一旦ダメージを50らって次のターンで攻撃しなきゃ勝てませんよ」とか言われたって、HP10の人は「そんなこと言われたって私には無理だよ……」と呟いて、防御コマンドを繰り返すしかない。 誰だって「自分は損している」「自分は馬鹿だ」なんて思いたくない。「自分は最良の選択をしている」と自分で信じたい。だから、当は追い込まれて選択しているだけの「防御

    人間にもセーフモードがほしい - やしお
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    sonzinc 2019/02/07
    抜け出してみないと気づけない「おかしさ」について
  • 焼きそばが墓の下からよみがえる - やしお

    テレビで「焼きそばやうどんの麺が値上げする」というニュースをやっていた。それを見た瞬間、「自宅で焼きそばを焼く」という可能性を急に思い出した。焼きそばのことを忘れていた、というのがすごく変な感じがした。スーパーに行けば焼きそばパンは見かけるし、時々カップ焼きそばをべたりする。だから「焼きそば」というものを忘れ去っているなんてことはあり得ない。でも、そのニュースで焼きそばの麺の袋を見た瞬間、「家で焼きそばを作ること」をすっかり忘れてた、と思ったのだった。 子供の頃はよく自宅で母親が焼きそばを焼いていた。豚肉と野菜を炒めて麺を入れてソースかけて焼いただけの普通の焼きそば。特別好きだったわけでも、嫌いだったわけでもない。時々卓に出てくる。 17,8歳の頃に両親が離婚して、2年くらい母親と二人暮らしで、その後2年くらい父親と二人暮らしをした。(自分が住んでいるアパートはそのままで、親の方が入れ

    焼きそばが墓の下からよみがえる - やしお
  • 体制が変わって70年経つとおかしくなるのかもしれない - やしお

    政府が外国人技能実習生の調査をまともにやらずに(ほとんど結果を捏造して)外国人労働者受入れ拡大を目的に出入国管理法改正を進めようとした、という話だったり、水道民営化の外国の実例をまともに調査せずに進めようとした、という話を見ながら、よく似てるなあと思ったのは、太平洋戦争中に大営の作戦参謀のさらに一部が、ほとんど実態の把握を無視してある種の思い込みをもとに戦略を確定させていった結果、そのツケを自国民と諸外国民の命で払わされた話だった。実証性や合理性より、メンツや願望を優先させて、誰もが「おかしい」と思っても止められずに当に実行されてしまう、という状況が似てる。 明治維新(1868年)から太平洋戦争に突入する(1941年)までが73年で、太平洋戦争で敗戦して(1945年)から今年(2018年)までがちょうど73年で、なんか体制が変わって70年くらい経つとおかしくなるのかなあ、みたいなことを

    体制が変わって70年経つとおかしくなるのかもしれない - やしお
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    sonzinc 2018/12/06
  • 会社でグループリーダーになるから準備する - やしお

    職場のグループリーダー(GL)を交代し、年明けから自分がやるように、という内示を受けた。古い大手メーカーで、課の9割が自分より年上の中で、32歳で係長クラスを任せてもらえる、そう評価してもらえたらしいのはとてもありがたいことだと思った。15歳でガンダムのパイロットにはなれなかったけれど、35歳で係長の野原ひろしには間に合ったのかもしれない。 グループの運営をこんな感じで進めていこうと思うところを、事前にまとめておきたいと思って。 根的な動機 そもそも「残業したくない」「有給休暇を100%取得したい」と思っている。それは10年前に入社した時そう誓っていて、今も変わらない。けれどそれは誰かを犠牲にすることで達成したいわけじゃない。誰かに仕事を押し付けて自分が早く帰れるのでは意味がない。そのためには仕事の総量を減らしつつ、他の人との負荷の差を均していく、ムリ・ムラ・ムダを減らすことが必要になる

    会社でグループリーダーになるから準備する - やしお
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    sonzinc 2018/11/29
  • ゴネ得の人はそれ以外の方法を知らないのかもしれない - やしお

    他人を利用しないと人間は生きていけないけど、そのためには交渉や相談をする、脅す、ゴネる、暴力を振るうとか色んな方法がある。 一番まともなのはきっと、相手にとってのメリットや現実的な条件を提示したり譲歩したりしながら、お互いの利害がバランスする落としどころを探って、両者で納得できるポイントまで持っていくよう相手と交渉したり相談するようなやり方だと思う。それが「まとも」「フェア」だと感じられるのは、相手も自分と対等な人間だという前提の上でこの方法が成り立っているからだ。 買い物でも、相手に物と金額を提示して納得して買ってもらうプロセスなら(価格交渉が伴っていなくても)こうした相談の一種になる。 一方で「ゴネる」は、相手の利益を無視して、ひたすら自分の要求、自分にのみ都合のいい条件を突きつけ続ける手段だ。それでは相手が受け入れるはずがないので、「相手にとってより不利益な条件」をわざわざ作り出して

    ゴネ得の人はそれ以外の方法を知らないのかもしれない - やしお
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    sonzinc 2018/11/26
  • オリンピックや医大で見せられる部分最適のこと - やしお

    人が死ぬレベルで暑いけどオリンピックはどうするの、という話で「打ち水をする」「マラソンを早目の時間にやる」といった案はせいぜい部分最適でしかなく(それすら怪しく)、全体最適なら「10月に開催する」(あるいは開催しない……)でしかない。 女性の医者は結婚や出産を機に退職してしまう、という話で「男性の医者を増やすために医大の入試で女性だけ点数を下げる」は医大側の狭い損得から導かれる解でしかなく、全体最適なら「医者や女性の(性差別に基づく)労働環境・構造を改善させる」でしかない。 誰だって真っ先に思いつく全体最適の解が踏みにじられながら、対症療法が「必要悪」「妙案」として当に実行される姿を見せられると、たとえそれが自身の利害に直結する話でなかったとしても精神が疲弊する。誰だって自分たちが生きている世界で「まとも」がきちんと機能するところを見たい。部分最適によってひずみやしわ寄せが発生して苦しむ

    オリンピックや医大で見せられる部分最適のこと - やしお
    sonzinc
    sonzinc 2018/08/06
  • トラブル対応は「それならしょうがない」と相手に納得させるゲーム - やしお

    仕事でもプライベートでも自分(や自分の組織)のせいで何かトラブルが起きた時は、相手に「それならしょうがないか」と早く納得させるゲームが立ち上がる。ささいなトラブルでも大きなトラブルでも変わらない。このゲームを無視するとトラブルが拡大したり、自分の責任の範疇以上に責任を負わされたりする。 勝手にアイスをべてしまったのなら「帰ってきたらめちゃくちゃ暑くて死ぬーって思って冷凍庫の冷気を浴びようと思って開けたらアイスが目に入って……べちゃった。ほんとごめん明日代わりの買ってくる」とかバレる前に言う。 ユーザー先で自社製品にトラブルが発生して自分が品証部門なら、訪問して調査の進捗や推定原因、暫定策、恒久策などを丁寧に説明する。 待ち合わせ時間に遅れて「早目に出ようって気は満々で7時にはちゃんと起きたんだけど歯を磨いてたら急に洗面所の細かい汚れが気になって掃除を始めてしまったらこんな時間に……」と

    トラブル対応は「それならしょうがない」と相手に納得させるゲーム - やしお
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    sonzinc 2018/05/24
    "これは「非を認めたら負けのゲーム」ではないし、「ほとぼりが冷めるまで静かにしているゲーム」でもない。「とにかく謝ればそれでいいゲーム」でもない"