日本で使われている割り箸の9割以上は中国から輸入されている。木製割り箸製造のため森林伐採することが環境破壊につながるのではないかと、これまで何十年にもわたり議論されているが、そんな中、代替品として最近急速に生産が伸びてきている中国の竹割り箸の生産地を訪ねてみた。 中国では北方地域で木製割り箸、南方地域で竹製割り箸の生産が盛んだ。北方地域では特に、黒竜江省や内蒙古自治区の北部地域の森林を伐採しているほか、ロシアなどから木材を輸入して割り箸を製造している。 一方、南方地域では降雨の多い広西自治区などで竹割り箸の生産が盛んだ。「雨後の竹の子」といわれるように、雨が多いと竹の育ちも繁殖も早い。 木製の割り箸製造が自然破壊、森林破壊の元凶になっているのではないかと議論されて久しい。日本国内では間伐材等を利用しているから問題ないという主張もあるし、一方、中国はそんな考慮もせずまとめて切り出すので大きく