暗渠/川跡/川 « 前のページ次のページ » これもまた川の痕跡。杉並の住宅地を縫う極細の暗渠/川跡をたどる December 22, 2010 Tweet 前回紹介した玉川上水余水吐は、歴史と風格を持ち規模も大きい、いわば王道の暗渠だったが、今回はそれとは対極にある極小の暗渠を辿ってみよう。東京にはかつて無数の川や水路が流れていたが、今回紹介する暗渠/水路跡は、その中でもかなり小さな部類に属するといえよう。中野区境に近い杉並区の住宅地の路地裏、警察大学跡地の近くに、こんな鄙びた路地がある。何も知らなければ、ただの敷石が敷かれた路地にしか見えないかもしれないが、これは実は、水路に蓋をした暗渠だ。 地面に近づいてみるとこの通り、古びた大谷石の護岸が細長く続き、その間にコンクリートの蓋がはめ込まれていることがわかる。蓋はだいぶでこぼこしている。この先少し進むと蓋は無くなって、半ば土に埋もれた水