戦災で消失した名古屋城の本丸御殿の「玄関」と「表書院」がおよそ70年ぶりに復元され、名古屋市の河村市長などが出席して記念の式典が行われました。 名古屋城の本丸御殿は、江戸時代の初期に初代尾張藩主、徳川義直の住まいを兼ねた執務室として天守閣の南東に建てられ、昭和5年に国宝に指定されましたが、昭和20年に空襲で消失しました。 名古屋市では、4年前から3つの工期に分けて10年計画の復元工事を行っていて、このほど「玄関」と「表書院」を復元する第1期の工事が終わり、23日、名古屋市の河村市長をはじめ、関係者が出席して記念の式典が行われました。 復元された「玄関」と「表書院」はひのきなどの木で作られていて、およそ3100平方メートルある本丸御殿全体のうち、3分の1の広さで東側に位置しています。 このうち、「玄関」は将軍ら正規の客が通される建物で、空襲でも無事だった、勇猛な虎が描かれたふすま絵「竹林豹虎