#1.「ぼうこう炎を発症し、血液が出るのを止めるのに1、2日かかる。それで衆院議長はやめざるを得ない。しかし国会議員としての活動はできる」。13日に記者会見をした細田博之衆院議長(79)は見るからに病人のようだった。声は沈んでいた。倒れてしまうのではと思わせるほどだった。ところが、「国会議員職もやめるべきでは」という記者の質問には声を高めた。「これは持病を抱えたようなものだが、仕事の上で支障はない。(国会議員は)私以外の人が簡単にできるようなことではない」。次の総選挙出馬に関する質問にも「あんまり簡単に人に任せて『はい、さようなら』という訳にはいかない」と答えた。議長を辞める健康状態だが、国会議員は大丈夫だという論理がとにかくあきれる。外部の視線などは気にせず傲慢に振る舞う。自民党の旧習政治の縮小版だ。世の中は変わっているが、政治家は国民の水準を低めている。日本の致命的限界だ。さらに岸田首