まず正規雇用労働者(あるいは正社員)とは、雇用期間を定めずに企業(雇用主)と労働契約を結んだ労働者・社員のことだ。その多くはフルタイムであり、解雇規制が強い日本では終身雇用(無期雇用)として受け止められている。 正規雇用労働者以外の形態は多様で、パートやアルバイト、派遣社員や契約社員、臨時社員や嘱託社員、業務委託契約などに基づく雇用等は、非正規雇用労働者としてまとめられている。パートやアルバイトは、文字通りパートタイムの就業であるが、フルタイムの形態もある。 実はこうしたカテゴリー分けは日本独自のものだ。例えば米国ではフルタイムとパートタイムの区別はあるが、日本の正規・非正規に準じたカテゴリーはない。日本と違い米国では経営判断による解雇が比較的自由なので、日本のように事実上の終身雇用かそうでないかの区別は無意味だ。
![意外でしょうが実はこの10年、日本の正規雇用比率は上昇トレンドを辿っています(竹中 正治) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/41d35c98696672221ba7c107df8b2308c4b17a83/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F4%2F1200m%2Fimg_744bcc983f6437e8a5161b145e201a0d130993.jpg)