新型コロナウイルスが猛威を振るっていた1月10日、宮城県内では多くの自治体が感染防止策を講じて成人式を開き、晴れ着姿の若者たちはマスクをつけて友人との再会を喜んだ。しかし、今年新成人となった武山詩織さん(20)はその日も、いつもの週末と変わらず、スーパーとコンビニエンスストアのアルバイトをはしごして過ごした。 【写真特集】武山さんが旧大川小を訪れた際の様子など 東日本大震災発生後に家族で引っ越した登米(とめ)市が式典を1年延期したこともあるが、欠席は前から決めていた。「晴れ着はお金がかかるし、登米の友達も式に行かないって言うので」。震災前に住んでいた石巻市も10日に開催したが、足を運ぶことは考えなかった。 母校の石巻市立大川小学校は小学4年生の時に巨大津波に襲われた。助かった同級生5人のうち1人はすぐ転校し、詩織さんは登米市から2年間通い、4人で卒業した。中学は一人、登米市の学校に進んだ。
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