北京オリンピックの聖火が、長野市を走り、ソウルを走った。 長野でもソウルでも反対運動が起こり、小競り合いがあった。 そんな映像を見たり、ニュースを聞いたりすると、「たくさんの人にとってオリンピックとはどんなもので、どんなイメージを持たれているものなのだろう?」と考えざるを得なかった。 もう45年近く昔のことになるが、東京オリンピックを見た自宅の居間を、今でも思い出すことができる。そして、各競技で感動しただけでなく、閉会式の光景にとても感動し、スポーツ選手になりたいと感じたことも覚えている。 中学、高校と水泳でオリンピックを目標にした時期があった。 残念ながら水泳では、とてもオリンピックに手が届かなかったけれど…。 メキシコオリンピックだったろうか、黒い手袋をつけ表彰台に立ったアメリカ選手がいた。まだ政治や歴史にうとい自分だったが、初めてオリンピックに影のようなものを感じた瞬間だった。 水泳