CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)とは、通常VC等の専門機関が広く資金を集めて行うベンチャー投資を、事業会社が自社の戦略目的のために行うことを言います。 顧客の要求が多様化・高度化する今日、大企業は自社内で全ての開発を行うことが益々困難になってきています。一方で、ニッチながらも独創的な技術やアイディアを持つベンチャー企業との連携は、大企業に製品開発期間の短縮化や新製品・新市場開拓をもたらす可能性があります。これまで事業拡大のために確保してきたM&Aや研究開発予算の一部を、ベンチャー企業が保有する技術、アイディアの活用に充て、オープンイノベーションの一手段としてCVCファンドを設立する動きが増加しています。 日本では長く続いた「系列型」産業構造の名残から、大企業、ベンチャー企業間の情報流通は未だ活発とは言えません。多くの大企業は通常の事業活動において、系列外企業にアクセスする機会や意