敷地内に入ると、キャベツ、ニンジン、リンゴ、トマト、みかんなどの農作物を積んだ軽トラックが、クラクションを鳴らしながら激しく行き交っている。深夜2時から午後5時まで営業しており、約1万人が働いているという。 200ヘクタールの広大な敷地には、数十種類以上の野菜、果物の集荷場があり、中国全土から集まった業者が買い付けていく。他にも、加工工場、ビジネスセンター、ホテルも備わっている。 「この市場から、国内200以上の都市に野菜や果物が出荷されていきます。国内だけでなく、日本やEUなど20余の国と地域に輸出されていきますよ」(市場で勤務していた従業員) 寿光市で行われた「野菜の国際博覧会」に展示された野菜を使った造形作品 ©getty 巨大な市場を後にして、数キロほど車で走ったところに圧巻の風景が広がっていた。どこまでも続くビニールハウス群。トマト、きゅうり、キャベツ、ニンジン……。見渡す限り、