2016年末、Linux を搭載した IoT機器を狙う「Mirai」(「ELF_MIRAI」ファミリとして検出)による、大規模な「分散型サービス拒否(DDoS)」攻撃が数々の被害を発生させました。これらの事例は、「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」のエコシステムが、機能していない事実を明らかにしました。Mirai は、さらに拡散範囲を拡大するべく、今度は Windows PC を踏み台とするための機能を取り入れ、再び注目を集めています。 トレンドマイクロは、2017年脅威予測において、「Mirai と同様のマルウェアを利用した DDoS攻撃の増加」を指摘していますが、今回入手したWindows版マルウェア(「BKDR_MIRAI.A」として検出)は、Mirai同様の機能を持つものではありません。Mirai の感染対象である Linux機器を探し、Mira