2005年からYouTubeを始めとした動画共有サイトが次々と登場し、世界中から大量の動画がアップロードされたことで、2009年頃には過去に流通した多種多様な動画や音源を視聴することが可能になっていた。その中で、作品性を追求する従来の音楽とは異なるアプローチとして、無価値な音源の継ぎ接ぎのみで無価値な音源を再制作する、という発想が生まれた(音楽のポップアート化)。 ヴェイパーウェイヴという単語が提唱される以前では、骨架的による作品群や、2010年にダニエル・ロパティン(現在ではワンオートリックス・ポイント・ネヴァーとして知られる)が発表した『Chuck Person's Eccojams Vol. 1』と、2011年にジェームズ・フェラーロが発表した『Far Side Virtual』がジャンルの発展を促したとみなされている[16][17]。 2010年の段階ではまだヴェイパーウェイヴとい