50代以上の人と話していて、たまに話が合わないなと思ったら、えっ?!と思うような非常識が飛び出してくることがある。よくよく聞くと、今から30年前、バブルの頃までは常識だったらしい、ということが分かった。前提が違うので議論をしていても全くかみ合わない。私たち不況期世代は、バブル期世代と会話をする上で、まず現代の常識は30年前とは違うのだ、ということを共有すべきである。というわけで、私が経験してきた、50代以上とのズレをここで紹介していきたい(新しいズレが見つかり次第追記します)。 ①銀行は辞めるのが普通 ②ショップ店員は正社員ではない ※あくまでも、私が見聞きした少ないサンプルにおいて、こういう人がいたぞ、という話であり、一般化できるものではない。そのあたりはよくご承知おきいただきたい。また、もしかすると、若い世代でも大卒での就活を経験していない層も、彼らと同じ認識かも知れない。もちろんこれ
青野 私が結婚したのは2001年。1997年に創業したサイボウズが2000年に上場しましたので、その翌年ということになります。結婚する際、妻からは「姓を変えたくない」と要望があったので、正直あまり深く考えずに「じゃあ私が変えます」と応じたのがコトの発端でした。戸籍上、私は妻の姓・西端になったのです。それからが本当に大変でした。公的な文書はもちろん、クレジットカードからポイントカードまで、財布の中身は全部書き換え。社内では現在に至るまで「青野」で通していますけど、株主総会では「今日だけ私は西端慶久です」と話すハメになりました。また、当時はまだ株券が電子化されていなかったので、紙の株券の名義変更手数料が約81万円かかりました。信託銀行経由でサイボウズに請求がきて、後でその額を聞いてもうビックリですよ。 あと、海外に出張する時に、先方が気を利かせて私にホテルを手配してくれることがあって、当たり前
コミケの受難とひとつの"うわさ" 世界最大規模の同人誌即売会、コミックマーケット(通称コミケ)が今夏も開催されました。92回目を迎えた今回は、3日の開催期間中にのべ3万2千のサークル(団体)が参加、50万人が来場し、会場の東京ビッグサイトは大盛況でした。 現在、第一線で活躍する漫画家・小説家の中にも、コミケで同人活動していた作家は多く、まさにクリエイターのゆりかごのような存在と言えるでしょう。 そんなコミケにも、受難の時代がありました。1988年から1989年にかけて日本を騒がせた幼女連続誘拐殺人事件で宮崎勤元死刑囚(2008年執行)が1989年に逮捕され、元死刑囚が収集していた本やビデオが山積みの部屋が報じられると、宮崎の"オタク"という属性に世間の注目が集まりました。そして、宮崎が過去にコミケにサークル参加していたため、報道直後に開かれたコミックマーケット36には、メディアが取材に殺到
昨年8月に小池百合子氏が都知事に就任して以来、常に大きな課題であり続けた豊洲市場は、都知事が豊洲移転の容認に傾いたことでほぼ政治課題としては決着したようです。豊洲の土壌や地下水から基準値以上の化学物質が検出されたことが話題となりましたが、結局は直接的な健康被害を与える水準ではない、というところで科学的なコンセンサスも(時間がかかったとはいえ)形成されたように思えます。 今回の豊洲市場問題でも大きな焦点となった「社会的にリスクをどこまで許容するか」という問いは、東日本大震災のときに食物などの放射能汚染が懸念された際にも大きくクローズアップされました。「ゼロリスク以外は許せない」という人々の心理が政治的決定(あるいは混迷)に大きく寄与したのも、両者の共通点です。 ゼロリスク願望について、私はこれまで、日本人がリスクとベネフィットに基づく意思決定を求められたときに顔を出す特異な心理的傾向だと思っ
レッドブルエアレースが開催されているようで、東京湾岸をゼロ戦が飛んでた!という話があちこちから聞こえる。あれはP&W WASPを積んでてオリジナルの栄エンジンではないという会話もある。実のところ、栄はWASPから発達したエンジンであり、日本人は自分で作ってみながら足したり引いたりしただけである。 日本のオリジナル技術です! とかいうものは、はるか後の時代になっても、「海外の研究が得た原理を使い、自分らで製造できるようになり、自分らで発達させた部分が大きくなったからオリジナルと言い張ったもの」がすごく多い。海外の技術だってそうではないかと言えば言えるのだけど、原理から現在の技術までのつながりがどれだけ可視化(公開)されており、学ぶことができるようになっているかという点で大差がある。日本にオリジナルの研究がないわけではまったくないが、オリジナリティは単発的に生じるのみで、体系化ということを知ら
「現代こころ模様・葬儀考」 第4部「『墓』と人生」 いずれ誰もがかかわる「お墓」をどう考える。連載続行中の第4部「『墓』と人生」に、自分のお墓の相談、共同墓のとりくみと取材依頼、質問、要望などが殺到しています。各地のお墓を探索し、「酒樽の上に、墓石が乗せた墓をみつけました」という情報の提供や、「自分の所有地にタダでお墓を作る方法」の提案などが、たくさん寄せらています。 最近のシリーズでは、よくいわれる「墓相とたたり」「水子霊」の問題をとりあげ、この背後には「占い師」、テレビなどのメディア、石材会社などが連携した“仕掛け”があることを詳しくリポートし、大きな反響が寄せられています。このシリーズ(第24回「お墓と“たたり”」から第29回「『水子霊』の仕掛け人」までの6回)を紹介します。 引き続き読者のみなさんとともに、お墓の問題を突っ込んで探求していきます。 この連載「現代こころ模様・葬儀考」
新年を迎え、間近に迫る祝い事は成人式。筆者は2003年、地元・那覇市の成人式に出席するはずだったが、前年の式典で逮捕者が出たため市主催の式典が中止になるという苦い思い出がある。結局、近くのホテルで中学の同級生だけで鏡開きをして、祝杯をあげたのだが、この事件は、いわゆる「沖縄の成人式」として全国ニュースでも話題になっていく。那覇市の国際通りをカラフルな袴で威圧的に練り歩く映像を見た人は少なくないはずだ。沖縄の成人式はいつごろから、なぜ“ド派手”になっていったのか。沖縄タイムスの紙面を振り返りながら、背景を探った。 1954年「セーラー服」~1965年「振り袖」戦後、初めて成人式が紙面に登場したのは1954年1月17日。当時は「成人祭」と記されている。 「セーラー服もあれば背広姿もあるといった調子で“はたち”の群像は正に多彩のハツラツである」 約800人の参加者は那覇市長の話に聞き入り、成人代
今日は敬老の日なので炊飯器の話題です。(??) 下記は、とある炊飯器の内釜にある水加減を示す目盛りなんですけど、 ちょっと複雑すぎませんかね? (半月形のオレンジマークについては後で説明します) ・「エコ炊飯 すしめし」っていうのは、ひとつの単語? それとも、「エコ炊飯」と「すしめし」というふたつの言葉? ・「炊きこみ2」って何? 炊きこみご飯の2合のこと? それとも、「炊きこみ2」っていうお米か料理があるの? ・で、結局、雑穀米はどこの目盛りを使えばいいの? ・MAXって何??? なんでいきなり英語? なんで下線付き? もしかして下線じゃなく目盛り? ・B423って何? 型番? ここに、こんなにデカく書く必要が? ・なぜ左側の目盛りは一本の直線の左右に目盛りを付けてる“骨スタイル”なのに、右側は数字の周りを囲うボックス型なの? なぜ両方、同じスタイルの目盛りにしないの?? など疑問がいっ
白骨化した変死体が… 福岡県・福岡市博多区。JRの博多駅から徒歩10分ほどの裏通りに面した、築40年超のAマンション。 年季が感じられる灰色の壁と、塗装が剥がれて何が書いてあるのか判別しにくいマンション名のプレートを除けば、一見、どこにでもあるような古びた建物に見える。だが、ここは、「スラム化マンション」として全国的に有名になった物件だ。 近隣の不動産を取り扱う業者が言う。 「かつて、このマンションは中流の家庭が入居するごく普通の物件でした。それが、地上げ屋と住民の対立から、入居世帯の過半が不在となり、結果的に管理組合の機能が麻痺してしまった。 共用部の電気代の支払いが止まって、エレベーターは動かなくなり、屋上の貯水タンクへの水の供給が停止。居住が不可能になりました。 多くの住民が出ていってしまい、浮浪者や不審者のたまり場となり、荒れに荒れた。不審火による火災が発生して全焼した部屋が丸焦げ
CivicWave 市民が自分たちの力で世の中を変えていく活動などを、ローカルな事例や、テクノロジーを活用した事例などを中心に紹介していくブログメディア
TOKYO人権 第56号(平成24年11月27日発行) インタビュー自立は、依存先を増やすこと 希望は、絶望を分かち合うこと 新生児仮死の後遺症により脳性まひの障害を持つ熊谷晋一郎さん。“健常な動き”を身につけるため、物心つく前から厳しいリハビリを受けました。しかしそれは、彼にとって「身体に合わない規範を押し付けられる」という体験でした。成長とともにリハビリをやめ、自分らしいあり方を模索。大学進学をきっかけに親元を離れて一人暮らしを始め、試行錯誤しながら自立生活を確立していきました。医学部を卒業後、小児科医となった熊谷さんに、障害を持って生きていくことについてお聞きしました。 1977年、山口県生まれ。小児科医。新生児仮死の後遺症で脳性まひに、以後車いす生活となる。小中高と普通学校で統合教育を経験。大学在学中は全国障害学生支援センターのスタッフとして、他の障害者とともに高等教育支援活動を
テクノボン posted with amazlet at 11.05.05 石野 卓球 野田 努 JICC出版局 売り上げランキング: 100028 Amazon.co.jp で詳細を見る 石野卓球と野田努による対談形式で編まれたテクノ史。石野卓球の名前を見た瞬間、「あ、ふざけた本ですか」と勘ぐったのだが意外や意外、これが大名著であって驚いた。部分的にはまるでギリシャ哲学の対話篇のごとき深さ。出版年は1993年とかなり古い本ではあるが未だに読む価値を感じる本だった。といっても私はクラブ・ミュージックに対してほとんど門外漢と言っても良い。それだけにテクノについて語られた時に、ゴッド・ファーザー的な存在としてカールハインツ・シュトックハウゼンや、クラフトワークが置かれるのに違和感を感じていた。シュトックハウゼンもクラフトワークも「テクノ」として紹介されて聴いた音楽とまるで違ったものだったから。
7月14日の朝刊各紙の首相面会人一覧に、見慣れぬ名前が載った。 「河野経夫」。 第一住宅という会社の代表取締役会長。 この人が首相官邸を訪れたのは、政府が主導する「子供の未来応援基金」に対する巨額寄付が理由だった。 その額、4億円。 「あるところにはあるもんだなあ」と思った人もいるもしれない。 しかし、河野さんの寄付行為は強い危機感に裏付けられた、より切迫したものだった。 その危機感とは何か。 埼玉県川越市にある第一住宅本社にて、お話をうかがった。 寄付は1分で決めた――4億円もの寄付を即決されたと聞きましたが、本当ですか? 本当にあっさり決めたんです。 家内が「おとうさん寄付したら?」というから、私が「いいね」と。 1分で決めました(笑)。 実は、私の会社は同族会社でしてね。会社の純資産は90億円なんですが、息子も継ぎませんので、そのうち20億円で持ち株会をつくって、みんなの会社にしよう
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く