日立製作所は2020年までにセキュリティ人材を1万人育成する計画だ。同社は2017年5月12日、世界150カ国で猛威を振るったランサム(身代金)ウエア「WannaCry(ワナクライ)」に感染し、メールや受発注が一時停止した。現在は復旧しているが、世界中にある大量のPCやサーバーをサイバー攻撃から守る難しさが改めて浮き彫りになった。 こうした事態を再発させないためにも、1000人の専門家に加え、一般社員から9000人のセキュリティ人材を育てる施策を急ぐ。 ITSSのレベルで専門家をランク分け 同社がセキュリティ人材の育成を本格化させたのは2014年8月から。10職種程度のIT人材を認定する社内制度「日立ITプロフェッショナル認定制度」の一つにセキュリティ人材用の「情報セキュリティスペシャリスト(HISSP:Hitachi Certified Information Security Spec