はじめに Linuxカーネル(以下カーネル)に機能を追加する、あるいはバグを修正する自作コードには次の2つの種類があります。 独自カーネルモジュールの作成 カーネル本体の変更 これらの変更を長期間メンテナンスするには次の方法があります。 Linux開発コミュニティに働きかけて独自コードを公式のmainlineと呼ばれるツリーにコードをマージする 独自コードを自分自身で管理して、mainlineカーネルの新バージョンが出るたびに追従する(後述) 本記事は前者の方法に比べて後者の方法をとった場合に必要なメンテナンスコストについて述べます。本記事の表題にはlinuxと書いていますが、linuxと似たようなドラスティックな変更(後述)を是とするソフトウェアすべてに当てはまる話なのでlinuxの開発には関係ないかたにも役立つ話かと思います。 独自カーネルモジュールを作る場合の追従コスト 昨日書いたエ
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