「端末の内部から、大量の砂が出てきた」「USB端子に鉛筆の芯が突っ込まれ、ショートしていた」 これは、Chromebook端末の修理依頼で、実在した故障事例だ。といっても、ビジネスや家庭用ではなく、NECが小中学校などに納入している端末で起きたものだ。 政府の「GIGAスクール」構想で2021年度から、全国の児童・生徒に1人1台のコンピュータが配られるようになった。第1期に160万台を学校に納入した実績のあるNECは、大人の利用では考えられない故障例に直面したという。 「普通に使っていたら入らない量の砂が、端末から出てきたことがあった。砂場に埋めたのか……どういう理由かは分からないが」。NECの担当者は話す。 端末には、USB端子やHDMI端子などの“穴”がある。穴を見ると、子どもは何かを入れたくなるもの。端子に鉛筆を入れて壊してしまうケースは、小学生だけでなく、中学生以上でもあるという。