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ブックマーク / akihitok.typepad.jp (15)

  • 「プライバシーが必要なら、手で口を覆って通話して下さい」

    企業は自社の製品やサービスを、どの程度までコントロールすべきか。ハヤカワ新書juiceの第3弾『インターネットが死ぬ日』の中に、こんな一節があります: 20世紀初頭の米国では、電話網だけでなく電話網につなぐ機器までAT&Tが独占的に管理していた。電話機はすべてAT&Tからのレンタルであり、電話機の改造は禁じられていた。AT&T電話警察が改造の取り締まりをしていたわけではないが、ハッシュ・ア・フォンなどの電話用アクセサリーの売り手は攻撃された。ハッシュ・ア・フォンとは1921年に考案された製品で、近くにいる人に聞こえないように会話をするためのものである。要するにユーザーの口まで覆うじょうご型のプラスチックを送話口に取りつけて声がもれにくくするもの。12万5000個以上も売れたという。 当時のAT&Tは電話サービスの独占的プロバイダーであり、米連邦通信委員会(FCC)の監視下にあった。そのFC

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    suzukik3 2009/07/14
  • あえてブクマしない。

    平積みでしかも安かったので(笑)、書店で『思考の整理学』を購入。その中で、「読書中はメモを取らない」という思考法が紹介された後に、こんな一文がありました: どうやら、記録したと思う安心が、忘却を促進するらしい。昔、ある大学者が、訪ねてきた同郷の後輩の大学生に、一字一句教授の言葉をノートにとるのは愚だとと訓えた。いまどきの大学で、ノートをとっている学生はいないけれども、戦前の講義といえば、一字一句ノートするのが常識であった。教授も、筆記に便なように、一字一句、ゆっくり話したものだ。その大学者はそういう時代に、全部ノートするのは結局頭によく入らないという点に気付いたらしい。大事な数字のほかは、ごく要点だけをノートに記入する。その方がずっとよく印象に残るというのである。 例で出ているのは大学の講義ですが、「記録する安心してかえって忘れてしまう」という指摘、確かに当たっていると思います。メモができ

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    suzukik3 2008/06/17
  • 「知識」とは何か

    いきなり大上段に構えましたが、昨日のエントリの続きです。はてなブックマークでいただいたコメント+Buzzurl でいただいたコメントへの反応でもあるので、先にそちらも読んでいただければと思います。 「記録したと思う安心が、忘却を促進するらしい」。ここで重要なのは、「忘れる」が何を示しているのかだと思います。 『思考の整理学』は決して、頭に知識を詰め込むことを奨励しているではありません。むしろ「すてる」「整理整頓」などの表現で、一度学んだものを「忘れる」ことの重要性を説いています。従って昨日引用した箇所も、「情報は一字一句頭に記録せねばならない、そのためにどうすべきか」を語ったものではないと感じています(僕の説明不足で、間違った印象を与えてしまってごめんなさい)。 特に「整理」と題された章では、こんなことが指摘されています: これまでの教育では、人間の頭脳を、倉庫のようなものだと見てきた。

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    suzukik3 2008/06/17
  • POLAR BEAR BLOG: 続・英語が読めるようになりたい、けど1冊しか参考書を選べないとしたら〜書評『英語ベストセラー本の研究』

    続・英語が読めるようになりたい、けど1冊しか参考書を選べないとしたら~書評英語ベストセラーの研究』 以前「英語が読めるようになりたい、けど1冊しか参考書を選べないとしたら」というエントリを書き、『英文解釈教室』を推薦したのですが、ここで訂正させて下さい。仮にどの1冊を選ぶかを決めるために、もう1冊を選んで良いとしたら(という仮定も変なのですが)……迷わずこの『英語ベストセラーの研究』を推します。 著者の晴山陽一さんは、英語教材の編集、学習ソフトの開発などを手がけられてきた方で、今でも「アマゾンで自分の知らない英語参考書を見つけると、あわててカートに入れてしまう」そうです。「ベストセラーの研究」というタイトルの通り、戦後に日で出版され、話題となった英語を解説してくれるというのがこのの趣旨。しかし内容はそれだけに止まりません: 英語参考書/勉強法のガイドブックとして 戦後日

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    suzukik3 2008/06/17
  • 柿の種がオープンソースだった件

    お酒によく合う「柿の種」。ついに007ことジェームズ・ボンドも口にする日が来るかもしれない、というニュース: ■ 「マティーニともよく合う」 柿の種が米進出 (asahi.com) ビールのおつまみや、お茶菓子として、「柿の種」は国民的な米菓だ。ちょっぴり辛みがあり、風変わりな形をしたこのあられが新潟県内に誕生して85年。米菓最大手の亀田製菓(新潟市)は今年、米国での試験販売に乗り出した。「柿の種」から「Kakinotane」へ。新潟の味が世界へ羽ばたく。 とのことで、今まで米国進出していなかったのが不思議なぐらいですが、亀田製菓がロサンゼルス市内のスーパー数店舗で"Kakinotane"の販売を始めたとのこと。既に帝国ホテルでは外国人客に人気で、「ジントニックやマティーニなどのカクテルにも驚くほど合う」とのことですから、海外進出が順調に進めば気でジェームズ・ボンドがポリポリする日が……

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    suzukik3 2008/06/17
  • "MADE IN ..."から見える世界

    お馴染み Signal vs. Noise のエントリ(Made in...)で、こんなページが紹介されていました: ■ Labels Project 何のことはない、商品(この場合は服)に付けられているタグの写真ばかりを集めたページ。しかしよく見ると、様々な"MADE IN ..."があることが分かります。考えてみれば当然なのですが、どうしても"MADE IN"と聞くと"CHINA"を連想しがちですよね。しかしエチオピアや: チベット: ガザ地区西岸で製造された服がちゃんと存在しています: それで思い出したのですが、以前ウチの奥さんの買い物に付き合わされた時、ZARA というブランドのお店に入ったことがありました。当然手持ちぶさたになってしまったので、何気なしにそこら辺にぶら下がっていた服のタグを見ると、そこには"MADE IN MOROCCO"(モロッコ)の文字が。へー珍しいと思い、他

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    suzukik3 2008/06/17
  • 飛行機がメールを運んでくる「3D Mailbox」

    ネタです。メールを飛行機に見立て、3Dの飛行場でメールを管理するソフトが登場したとのこと: ■ email mailbox as 3D airport (information aesthetics) 3D メールボックスというアイデアはどこかで……と思った方、鋭いですね。以前 GIZMODO で紹介されていたこちらのソフトのバージョン2です: ■ あまりにもナシなメールソフト「3D MailBox」(動画) (Gizmodo Japan) 以前はメールを人間、ビーチをメールボックスに見立て、デブなオヤジの姿で表現されるスパムメールがサメに喰われる……という素晴らしい(?)センスを披露してくれた 3D Mailbox。今回のバージョンは"Level 2: LAX"と銘打たれていて、その名の通り(LAX とはロサンゼルス国際空港のこと)、メールボックスが飛行場に例えられています。以下、公式ペ

    飛行機がメールを運んでくる「3D Mailbox」
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    suzukik3 2007/11/21
  • ジープの駐車場はこちら。

    うーん、こういう一瞬でハッとさせる広告、大好きです。その他の写真はこちら: ■ Jeep: Parking Space (I believe in advertising) 今年の春にコペンハーゲンで行われていた、ジープのゲリラマーケティングでのヒトコマとのこと。これは分かりやすいというか、ジープというクルマが提供する価値というものを、見事に表現してますね。 ちなみにペンキで塗ってしまったのではなく、このようにテープを貼り付けただけのようです。環境にも優しいよ(っていうかペンキじゃ怒られますが)、ということで:

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    suzukik3 2007/11/04
  • カラー・シソーラス

    これは時間つぶしに最適、かつ実用的かも。HP の「カラー・シソーラス」だそうです(via Core 77 Design Blog): ■ An On-Line Color Thesaurus (Mostly color perception) シソーラスとは「類義語辞典」のこと。カラー・シソーラスなら「色の類義語辞典」ということですが、百聞は一見にしかず、ですね。 画面下に上のような入力欄があるので、ここに色の名前(英語)を入れて "Submit" ボタンを押します。仮に "blue" と入れて実行すると: このように synonyms (同義語、というより同系色ですね)を4つ、antonyms (反義語)を4つ表示してくれます。さらに表示された色の名前はクリックできるようになっていて、今度はそれの同義/反義も検索できる、という仕組み。例えば上の"ochre"(黄土色)をクリックすると:

    カラー・シソーラス
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    suzukik3 2007/11/04
  • 久しぶりに、文章力アップのコツを7個ほど。

    たまには文章力ネタを。ちょっと捻ったアドバイスが載っていたので、自分用メモ&日語訳: ■ 7 Can’t-Miss Ways To Kick-Start The Writing Habit (Freelance Folder) 以下、気合系ビジネス書風(?)の命令口調で意訳してみます: 1. まずはタイトルを考えろ! 15~30分かけて、頭に浮かんだタイトルを書き出せ。大げさ過ぎないか、なんて心配は無用!書き出したリストの中に、これは書きたいという気分にさせられるものがあるはずだ。 2. くだらない文章を書いても気にするな! 文豪がいつも名作を書くと思うか?そんなことはない!優れた作家だってゴミのような文章を書く。それが名文を生む過程だと知っているからだ。Steve Allen は「ゴミ箱向けに書け」と言ったが、それは「他の人がどう思うかなどと気にせずに書いてみろ」という意味だ。 3.

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    suzukik3 2007/10/24
  • POLAR BEAR BLOG: レバレッジ・ブロギング ― 5つのテクニック

    最近「レバレッジ」という言葉を使った書籍・雑誌記事を目にするので、便乗してタイトルに使ってみました。レバレッジを利かせ、短時間でブログを書く方法「レバレッジ・ブロギング」なんてどうでしょうか: (1) 箇条書きで書く まさにこのエントリです(笑)。箇条書きだと文章の構成で悩む必要がなくなるので、時間が省略できます。また「早起きするための8つの方法」「定時で帰れない7つの理由」など、「~つの方法」「~つの理由」記事はアクセスアップにも効果的、なことはよく知られていますよね。 (2) 1つのトピックに絞る 「新型 iPod 登場!」のニュースについて書き出したら、ついつい Apple の戦略、Sony へのインパクトなどなど、関連テーマに進んでしまった……などということが起きがちです。グッとこらえて、最初のトピックだけに絞りましょう。時間も節約されるし、そもそもブログでは長い記事は敬遠されがち

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    suzukik3 2007/09/07
  • ごめん、NBL!

    もう1つネタです。初めて英語のチャットというものを体験した時、"lol"もしくは"LOL"が何のことか分からなくてとまどったことを覚えています(正解は"laughing out loud"で「大笑い」の意味、(笑)もしくは(爆)に近いかも)。で、同じようにオンライン・コミュニケーションで使われる省略表現に、こんな新顔が登場しているそうです: ■ The Next Generation of Online Shorthand (New York Times Blog) 日でも「2ちゃん用語」のように、類似の表現はありますよね。ケータイからでも打ちやすくするための表現、という意味では「ケータイ小説」における表現方法が、仲間内にしか分からない表現、という意味では「ギャル文字」なんかが近い存在なのかも。とにかく、上記の記事で紹介されているものの中には、こんなのがあります: GI — Google

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    suzukik3 2007/09/04
  • 意外にマトモな『プロパガンダ教本』

    先日、『プロパガンダ教 ― こんなにチョろい大衆の騙し方』というを買ってきて読みました。1928年発表ですから80年近く前に書かれたものなのですが、「W・リップマン『世論』と並び、PRマン、広告関係者必須のバイブル的な存在となっている」とのこと。 内容はその名の通り「プロパガンダ」の効果と実践方法について。しかしここで言う「プロパガンダ」とは、「国が(主に悪い目的のために)大衆を扇動する」などという行為ではなく、今日ならどんな企業でも実践しているPR・マーケティング手法に近いです。著者のエドワード・バーネイズはあえて「プロパガンダ」というイメージの悪い言葉を書のタイトルに使っているのですが、その辺の理由は彼の経歴に関係がありますので、興味のある方はこのの訳者解説をご覧下さい。 さて、副題に「こんなにチョろい大衆の騙し方」とあるのでよっぽどあくどい方法が解説されているのだろうと期待

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    suzukik3 2007/08/14
  • 携帯電話の販売員では、オペラ歌手にはなれないのか

    完全にオフトピ&既に紹介しているブログも多いですが、すごく気に入ったので。 まずはイギリスで行われた、あるタレント発掘番組でのヒトコマをご覧下さい。英語ですが、チャレンジしているのは Paul Potts さんという方で、イギリスのカーディフという町で携帯電話販売員をされているということだけ分かれば大丈夫です: 「今日は何しに来たの?」「オペラを歌いに来ました」 -- その後はご覧の通り。審査員の表情が見る見るうちに変わっていくのが何とも言えません。 この Paul Potts さんという方、seven degrees さんで詳しく紹介されていましたので、ご興味のある方はご覧下さい: ■ 笑うセールスマン ■ 笑うセールスマンの正体 教訓: 人を見かけで判断してはいけない。 人を職業で判断してはいけない。 才能のある人はプロになっているはずだ、という発想は誤り。 それから 夢をあきらめては

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    suzukik3 2007/06/29
  • ネットはメディアを補完する

    evaluate さんのエントリを読んで、久しぶりにマスメディアの恣意性というか、情報を1つのソースだけに頼ることの怖さを実感しました。このブログを読んでいただいているような方々には、いまさら的な話かもしれませんが。 まずはYahoo!ニュースのトップにもなった、こちらの記事をご覧下さい: ■ 携帯わいせつ画像で口論、新婚の絞殺容疑の34歳逮捕 (YOMIURI ONLINE) 要点を箇条書きにすると、 夫がの首を絞めて殺した。 2人は新婚だった。 犯行動機は、「携帯電話に保存してあったわいせつ画像を見られたから」。 こんな感じ。これだけ読むと、なんてバカな男だというのが普通の感想でしょう。一方、読売新聞と双璧をなす朝日新聞のサイトでも、同じような報道内容です: ■ 携帯のわいせつ画像巡りけんか、が死亡 容疑の男逮捕 (asahi.com) こちらも「夫がを殺した」「原因はわいせつ

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    suzukik3 2007/05/18
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