著者: 司修 出版社: 白水社 参考税込価格: 2,100円 ISBN-10: 4560081433 ISBN-13: 978-4560081433 今回は一冊の本の書評ではなく司修の仕事について書く。『本の魔法』は、15人の作家や詩人、学者の本をどんなふうに装丁したかという書き下ろしエッセイ。取り上げられる著者は古井由吉、武田泰淳、埴谷雄高、島尾敏雄、中上健次、江藤淳、三島由紀夫、森敦、真壁仁、河合隼雄、松谷みよ子、網野善彦、水上勉、小川国夫。このうち私は森敦さんから、「『月山』が今も読まれ続けるのは、一にかかって司さんの装丁のおかげなのです」という言葉を直接聞いた。 司修は澁澤龍彦の『黒魔術の手帖』などの装丁を1960年ごろから始め、その後、上記の作家たちや大江健三郎の主要作品、野坂昭如や向田邦子など多くの戦後文学者の装丁をしてきた。日本の戦後文学の顔はかなりの部分、この人が作
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く