【書評】児童書 3月の東日本大震災は、物流事情に左右されず自由に閲覧できる電子書籍の機動性に光をあてる一方で、電力を使わない紙の本の魅力を見直すきっかけにもなった。 電子書籍をめぐる議論は、とかくアナログ(紙の本)かデジタル(電子書籍)か、という二者択一に陥りがちだ。でも、じつはそれぞれに良さがあり、弱点もある。臨機応変に使い分けていくのが現実的なのだろう。関連記事米アマゾン、電子書籍が印刷本を上回る【産経抄】5月19日記事本文の続き そんな言いふるされた感のあるメッセージが、この絵本を読んでいると、不思議と新鮮に響いてくる。 登場するのは、本好きなサルと、パソコン好きのロバくん。ロバくんは紙の本を読みふけるサルに、その使い方(!?)を尋ねる。 「スクロールは?」 「マウスは?」 「メールは?」 「ブログは?」 「ツイッターは?」 紙の本を知らずに育ったロバくんには当然の疑問かもしれない。
□『ナイト・キッドのホラー・レッスン テキストI モンスター、テキストII ナイトメア』 ■謎の少年からのこわい話 本来は著者のナイト・キッドさんにお会いして、執筆の動機や、現在の活動状況などをおうかがいしたかったのだが、著者略歴にもあるように「出身地不明、年齢不明、ふだんはタイムトラベルをしながら、こわい話を求めて世界を旅している」とあるのでは連絡の取りようがない。担当編集者に聞いても知らぬ存ぜぬの一点張り。仕方がないので訳者で、この本の企画を出版社に持ち込んだ作家の菊地秀行さんにお話をうかがうことにした。窮余の策である。関連記事ゆうこりん結婚宣言も菊地勲氏、姿見せず自称「大島の怪盗キッド」の少年3人を…記事本文の続き 子供のころからこわい話が大好きだった菊地さんが、正体不明で年齢が10歳くらいに見える「蒼(あお)いマントを着た青い眼(め)の少年」ナイト・キッドに初めて会ったのは、いまか
□サイバー大学学長・吉村作治 「28年間で109ヵ国、328回におよぶ海外活動。家族からも見捨てられ、差別のなかで人知れず消えていく」と帯に書かれている。私たちはハンセン病というものと実態を知らないで生きてきた。私は恥ずかしながら、ハンセン病になると一生治らず、また伝染するため隔離されているのだと教えられてきた。関連記事ハンセン病講演会で「大阪宣言」採択 …「銭湯もう来るな」 関西在住のハンセ…記事本文の続き しかし本書を読んで、MDT(多剤併用療法)によって今日まで1千万人の人が治癒していることがわかった。WHO(世界保健機関)は2005年までに世界中のハンセン病を制圧するという目標のもと、技術指導を行ってきたにもかかわらず、今でも世界では年間25万人以上の新規患者が生まれているという事実にも驚かされる。 ハンセン病とはM・レプレという細菌によってなる病気で、1873年にノルウェー人のア
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