[52] 「住宅危機」~長期のコロナ禍で深刻化の一途 進化する民間の居住支援に行政は学べ 稲葉剛 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科客員教授 コロナ解雇10万人超、「隠れ失業」は数十万人か 新型コロナウィルスの変異株を主体とした第4波が各地で猛威を振るう中、雇用の悪化が長期化、深刻化している。 厚生労働省のまとめによると、コロナの影響で解雇・雇い止めされた人は昨年2月以降、累計で10万1515人(4月16日現在、見込みを含む)になった。業種別では製造業が約2万2千人と最も多く、小売業、飲食業、宿泊業でもそれぞれ1万人を超えている。 しかし、この人数は全国の労働局やハローワークで把握している数字なので、実際の失業者はもっと多いと見られている。雇用は継続してもシフトが減って実際は働けていない人など、「隠れ失業」状態にある人は、数十万人にのぼると言われている。 「ステイホーム」といわれても