5月13日、マニアックな雑誌でおなじみの三和出版からニューハーフ・テーマの新雑誌『nh』が創刊される。編集長は『オトコノコ倶楽部』でヒットを飛ばした井戸隆明さんだ。『オトコノコ倶楽部』や『わぁい』(一迅社)の成功方程式に従えば、萌え・オタク・サブカル・オシャレという方向性だと誰しもが思うだろう。何故、今、ニューハーフなのか!? 前回の『オトコノコ倶楽部』インタビューでも解るように、井戸編集長は中学生時代にまで遡るガチのニューハーフ・マニアックス! 元々やりたかった方向をやる。初志貫徹である。これはこれでわかりやすい。 しかし、ニューハーフ・メディアに詳しい人なら、一時期、ニッチな市場に雑誌が乱立し、過飽和状態となって共倒れしたという事実を御存じだろう。ビデオは盛況だというのに、雑誌は最後まで踏ん張っていた『シーメール白書』(光彩書房)が今年1月に終止符を打った。 だが、逆に言えば、この飢餓