日立化成工業は震災で供給が困難になっていた鉄道車両用カーボンブラシの供給再開にめどをつけた。東海カーボンなど同業他社3社から加工協力の内諾を得た。機種にもよるが、早ければ5月にも鉄道各社に供給を再開できる見通しだ。 鉄道車両用カーボンブラシはモーター部品の一種で消耗品。高いシェアを持つ日立化成工業が被災したことから、JR西日本が同部品の消耗を抑制するために間引き運転を実施するなどの影響が出ていた。 加工協力するのは東海カーボン、東洋炭素、新日本テクノカーボン(宮城県大郷町)。既に一部の企業とは、生産委託に向けて生産技術者同士の話し合いが始まった。日立化成工業がカーボン素材を供給し、カーボンに銅線をつけるなどの加工部分を各社が協力する。引き続き他の同業メーカーへも加工協力を働きかけている。 日立化成工業はカーボンブラシ原料のカーボンブロックを製造する山崎事業所(茨城県日立市)と、加