かゆみは痛みとは違う脳の特定の部位で反応していることを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木隆介教授(神経内科学)らが解明し、米国神経生理学雑誌電子版に掲載された。柿木教授は「かゆみは痛みとは違う独立した感覚」と説明している。 かゆみだけを刺激する装置で実験し、成人男性10人の手首に電気の刺激を与え、脳の内部を観察した。脳内側の中央の後ろの部位「頭頂葉内側部(楔前部=けつぜんぶ)」が、かゆみだけに反応して活動しているのを発見した。これまで、かゆみは軽い痛みの感覚で、かゆみと痛みの脳内の反応は同じという説があった。実験の結果、かゆみと痛みの脳内の反応は似ていたが、かゆみだけに反応する部位が見つかり、かゆみの脳内のメカニズムの解明につながりそうだ。アトピーなどのかゆみの治療は塗り薬や薬剤注射が知られている。今後、かゆみだけに反応する脳の部位の活動を抑える飲み薬など、新しい治療法が
薬の商品名は、時々変更されることがあります。 先週発表されたのは「サクシン」という名前の薬の変更。似たような名前の薬「サクシゾン」との混同を避けるための措置です。 サクシンとサクシゾンという似た名前の薬に、共に注射剤が存在するため、薬の処方間違えや取り違えが起こる可能性があります。この間違いは患者さんの死につながる重大な事態であり、実際、これまでに何度も報告されています。この間違いをなくすために、商品名の変更という措置がとられたのです。ただ、意外なことに、このような原因で商品名の変更が行われるのは、異例なことだそうです。 ちなみに、なぜサクシンとサクシゾンが似た名前になったか、と言うと、いずれの薬の構造にも、コハク酸(Succinate)とよばれる化合物の一部分が含まれていたためです。 サクシンは、全身の骨格筋を緩める作用を持ち、手術部位の緊張をとって手術をしやすくしたり、気管に人工呼吸用
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